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さまざまな個性が尊重される社会(2021年4月5日配信『新潟日報』-「日報抄」)

 場の空気が読めず、人との意思疎通が苦手。時間が守れず小さなミスも多い…。以前、本紙の記事が挙げていた発達障害の特徴だが、周囲からそんなふうに思われたら、本人はさぞ生きづらさを感じることだろう

▼感染禍で家族が一つ屋根の下にいることが増え、かえってぎくしゃくしてしまうことがある。長岡市出身の医師、加藤俊徳さんは、こんな家庭の話を聞くと、家族の中に発達障害などを抱えた人が潜んでいることがあると本紙連載に書いていた。発達障害は身近な存在のようだ

▼先日、上越市の高田世界館で開かれた落語家、柳家花緑さんの講演を聴いた。「悪気はないのに大事な連絡を忘れるんですよ」と明るく話すのに引き込まれた。自身の発達障害を公表している。幼いころから文字の読み書きが苦手だった

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▼忘れ物が多く、いつも「ない、ない」と探しものばかりしていた。真打ちに昇進してからも忘れっぽさが原因で後輩にも怒られた。一時は自殺願望まで抱いたが、五代目柳家小さんである祖父の悲しむ顔が浮かび、何とか思いとどまったという

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花緑の母方の祖父人間国宝の五代目柳家小さん(1915年1月2日~2002年5月16日)

▼高座などでネタにしたら、反響の大きさに驚いた。世の中にいかに生きづらさを抱えた人が多いのか気付いたという。「落語はいいから発達障害の講演だけしてって頼まれる」と笑わせた

▼「これも個性の一つ。さまざまな個性が尊重される社会になってほしい」。花緑さんはこう話す。多様性を認め、足りない部分は助け合いたい。8日まで発達障害の啓発週間である。



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