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(論)官邸で派閥活動 公私混同気付かぬ鈍さ(2021年4月6日配信『東京新聞』-「社説」)

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 首相官邸での「派閥活動」は明らかに公私混同だ。主催した坂井学官房副長官は当初、そうした問題点にも気付いていなかった。自民党の政権復帰から8年あまり。長期政権の緩みが露呈した形だ。

 坂井氏が1日、菅義偉首相に近い自民党無派閥の若手議員でつくる「ガネーシャの会」の昼食会を首相官邸で開いた。13人が参加し、4人以下のグループに分かれて個別に食事を取った、という。

 問題点は2つ。1つは政府が新型コロナウイルス対策として、大人数での会食を控えるよう呼び掛ける中での会食だった点。さらに問題なのは、派閥的な会合を首相官邸で開いたことだ。

 加藤勝信官房長官は2日の記者会見で坂井氏を厳重注意したことを明らかにし、坂井氏も同日の衆院内閣委員会で「配慮が足りなかった部分は反省し、今後の対応を行っていきたい」と陳謝した。

 しかし、坂井氏は当初、記者団に「何が問題なのか」と語り、5日の参院決算委員会でも「問題があったとは思っていない」と答弁した。官房副長官の立場にありながら、問題を正しく認識できない鈍さが、問題の深刻さを物語る。

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5日の参院決算委員会で答弁する坂井氏

 首相官邸は行政府の長たる首相が執務する「公務」の場だ。選挙や政党活動など「政務」に官邸を使用しないなど、公務と政務の切り分けは、長く政権の座にある自民党の不文律になってきた。

 例えば、首相が党総裁として選挙の公認証を手渡す際は、党本部など官邸以外の場所を使用する、選挙遊説の移動も首相専用車の使用は避けるなどだ。当然である。

 ガネーシャの会は菅氏支持を鮮明にし、党内各派閥が例会を開く毎週木曜昼に会合を開くなど、無派閥とはいえ派閥的色彩が濃い。
 その集団の会合を、官房副長官が官邸で開催したことは、首相側近による官邸の私物化と批判されても仕方があるまい。

 国会議員から首相を選ぶ議院内閣制では、首相と党首の役割を厳密に分けることは難しいが、ガネーシャの会の官邸会合は、公務と政務との切り分けを必要とする意識が、長期政権下で希薄になっていることをうかがわせる。

 平成の政治改革で政権中枢に権力や権限が集まり、森友・加計両学園や「桜を見る会」を巡る問題のように、政権中枢に近い者や支持者を優遇する政治が横行していることと無縁ではあるまい。

 官邸で起きた公私混同の背景に迫り、再発防止策を講じなければ政治の私物化は収まるまい。



「弁当食べた時間は数分」官邸会合の坂井副長官が釈明 参院決算委(2021年4月5日配信『産経新聞』)

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参院決算委員会で首相官邸昼食会合について答弁する坂井学官房副長官=5日午前、参院第1委員会室(春名中撮影)

 「弁当を食べた時間は数分だった」。坂井学官房副長官は5日の参院決算委員会で、菅義偉(すが・よしひで)首相を支持する自民党無派閥議員グループ「ガネーシャの会」メンバー十数人との食事を伴う首相官邸の会合の内容について、こう釈明した。食事後はマスクを着用して雇用政策などの意見交換を行ったという。

 坂井氏は会合に関し、「政策の意見交換は、官邸の執務室でさまざまな方と通常も行っており、それ自体に問題があるとは考えていない」と説明。ただ、すでに加藤勝信官房長官からも注意を受けており、「配慮が足りなかった点をしっかり反省し、職務に精励したい」と重ねて陳謝した。

 立憲民主党の古賀之士(ゆきひと)氏は、食事は黙って食べる「黙食」だったかどうかをただしたが、坂井氏は「黙食で食事を終わらせた」と語った。



官邸で“派閥”会合 菅の側近「坂井官房副長官」は評判最悪(2021年4月5日配信『日刊ゲンダイ』

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また失態

 首相官邸で菅首相を支持するグループの会合を開いた坂井学官房副長官が総スカンだ。

 当選4回以下の無派閥議員でつくる「ガネーシャの会」は4月1日、木曜定例の昼食会合を官邸で開催、坂井氏を含む13人が参加した。問題は、新型コロナ対策で政府が大人数の会食を控えるよう国民に呼び掛けている中での会食ということ以上に、「官邸」という公務の場に“派閥”のような政治活動を持ち込んだこと。自民党内からは「官邸は神聖な場だ。私の政治活動で聞いたことがない」(佐藤総務会長)と厳しい批判が飛び、野党からは「官邸で行う合理的な理由はない。当然辞めるべきだ」(立憲民主党の枝野代表)と辞任要求が出ている。

「自民党内でも誰も坂井副長官を擁護する人がいない。珍しいことです。まあ、仕方ないですね。坂井氏は評判が最悪。官房副長官の仕事は官邸と党のパイプ役で、毎朝、国対(国会対策委員会)に顔を出して報告するのですが、きちんとした説明や根回しができず、国対で怒られてばかり。今回問題となった会食についても、突然、記者にブリーフを始めたと思ったら、『何が問題なのか』とブチ切れて火に油を注ぐ始末。2日の衆院内閣委員会では、記者の質問の趣旨が曖昧だったので問い返しただけだと弁明していましたが、プライドが高いのか非を認められないタイプです」(官邸関係者)

 坂井氏が仕切り役のガネーシャの会は規律が厳しく、会合の場所が記者に漏れようものなら「犯人捜し」まで行われるらしい。「無派閥グループなのに派閥以上」(自民党関係者)と揶揄されている。

 これまでも坂井氏は、東京五輪について「どこかの段階で、実際に開催するかどうか判断を行う」と、中止もあり得ると受け取れる発言をして釈明に追われたり、コロナワクチンの確保について、担当の河野大臣と発言が食い違い、混乱を招くなど失態続きだ。菅首相は野党に要求されるまでもなく、自らの足を引っ張る副長官を交代させたらどうなのか。

「代わりが育っていないんです。坂井氏しかいないことが菅首相の限界。何でも自分でやるので、総理にはブレーンがいない。副長官問題でもその弊害が出ています」(前出の官邸関係者)

 結局、原因は菅首相にあるということか。



官邸「菅G会合」波紋広がる 坂井副長官、また足引っ張る(2021年4月4日配信『時事通信』)

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衆院内閣委員会で、首相官邸で開いた会合について答弁する坂井学官房副長官=2日午前、国会内

 坂井学官房副長官が、菅義偉首相に近い無派閥若手議員グループ「ガネーシャの会」の会合を首相官邸で開催していたことをめぐり、与野党で批判が広がっている。会合は食事を伴い、坂井氏を含む13人が参加。官邸内からも「よく考えて判断すべきだった」と疑問の声が出ている。坂井氏は再び政権の足を引っ張る格好となった。

 坂井氏は当初、「何が問題なのか」と語っていたが、2日の衆院内閣委員会では「配慮が足りなかった部分は反省し、今後の対応を行っていきたい」と釈明した。

 会合は1日に開かれ、食事は4人以下のグループに分かれて別室で取ったという。ただ、政府は新型コロナウイルス対策として大人数の会食を控えるよう呼び掛けており、政府関係者は「世間にどう見られるか意識しないといけない」と指摘。加藤勝信官房長官も2日の記者会見で厳重注意したことを明らかにした。

 与野党からも批判が相次ぎ、自民党の世耕弘成参院幹事長は2日の記者会見で「少なくとも疑念を持たれるような会食自体も行うべきではなかった」と批判。立憲民主党の枝野幸男代表も「官邸でやる合理的必要性はない。(副長官を)辞めるべきだ」と断じた。

 官邸は公務の場であり、政治活動には使用しないのが政権与党の不文律。その官邸でグループ会合を開いたことにも疑問の声が出ている。公明党の石井啓一幹事長は会見で「役所内で政務の会合を行うことは控えるべきだ」と苦言を呈した。自民党の佐藤勉総務会長も会見で「私の政治生活で聞いたことがない。猛省を促したい」と語った。

 坂井氏はこれまでも騒動を招いており、1月の会見では、東京五輪について「どこかの段階で、実際に開催するかどうかの判断を行う」と、中止の可能性もあると受け取れる発言をして、釈明に追われた。新型コロナワクチンの数量確保でも、担当する河野太郎規制改革担当相と発言が食い違い、政府内の不一致を露呈させた。







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