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受診抑制招く医療費2倍化(2021年4月9日配信『しんぶん赤旗』)

衆院審議入り 宮本氏が批判

 一定所得以上の75歳以上の窓口負担を2倍にする「高齢者医療費2倍化法案」(健康保険法等改定案)が8日の衆院本会議で審議入りしました。日本共産党の宮本徹議員が質疑に立ち、「受診抑制が起き、国民皆保険制度が空洞化していく」と批判しました。

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質問する宮本徹議員=8日、衆院本会議

 宮本氏は、1割負担の現状でも現役世代より高齢者の負担は重く、2割負担の導入で受診抑制が起きると指摘。政府の推計では2倍化で1880億円の給付が削減されるとしており、そのうち受診行動の変化による削減額はいくらか質問しました。

 菅義偉首相は「受診行動の変化による減少は900億円と試算しているが、直ちに患者の健康への影響を意味するものではない」と強弁。負担が10万円以上増える高齢者が5千人に上ることを明らかにしました。

 宮本氏は、同法案で負担が減るのは国・自治体が980億円で最も多く、事業主は360億円だと指摘。現役世代の負担軽減は1人あたり年350円にすぎず、「総理は『自助』というが、国と事業主の負担軽減こそ本当の狙いではないか」と強調しました。菅首相は「多くの方に能力に応じた負担をしてもらい、制度の持続可能性が高まる」と答弁しました。

 また宮本氏は、負担増の対象となる人の年収は政令で定めており、「法改正を経ず、政権の判断で2割負担の範囲が拡大できる」と批判。医療費増加に対し、金融所得課税など課税強化で財源をつくるべきだと主張しました。

 宮本氏は、同法案は国民健康保険料(税)の値上げの圧力を市町村に加えるものだと指摘。国保に加入する自営業者やフリーランス、非正規雇用の労働者はコロナ禍で厳しい生活状況に置かれているとして、「こんな時に国保料の値上げへ圧力をかける法案など認められない」と強調。国保料引き上げではなく、公費を投入し、協会けんぽ並みに引き下げるよう求めました。

宮本議員の質問(要旨)

 日本共産党の宮本徹議員が8日の衆院本会議で行った高齢者医療費2倍化法案に対する質問(要旨)は次の通りです。

 本法案の最大の問題は、一定所得以上の75歳以上の高齢者の窓口負担を1割から2割へ2倍にすることです。

 1割負担でも、3割負担の現役世代よりも高齢者の医療費負担は重くなっています。多くの高齢者が医療費負担に苦労しているとの認識はお持ちですか。

 政府試算で、負担増は平均3・4万円にものぼります。病気が多く、治療が長引くほど負担は増えます。2割負担導入で年10万円以上負担が増える方は何人見込まれますか。

 自民党・公明党の合意で、2割負担の対象は、単身世帯で年収200万円以上からスタートします。高齢者の暮らしに「余裕がある」との認識でしょうか。

 2割負担導入で受診抑制がおきるのではありませんか。75歳以上の窓口負担の2割導入で1880億円の給付費減と推計していますが、そのうち受診行動の変化によるものはいくらですか。窓口負担の増大が原因で受診を我慢することになれば、国民皆保険制度が空洞化するのではありませんか。

 現役世代の負担の軽減のためといいます。人生トータルで見れば現役世代も負担は増えるのではありませんか。負担減は国・自治体が980億円、事業主は360億円。一方、現役世代の負担軽減は一人あたり年350円です。国と事業主の負担軽減が狙いなのではありませんか。

 2割負担の対象は「所得の額が政令で定める額以上」としています。時の政権の判断で2割負担の範囲を広げることが可能です。

 米国、英国でも、法人税減税を是正しようとしています。課税強化で財源をつくるべきではありませんか。

 もう一つの大問題は、都道府県国民健康保険運営方針に、都道府県内の市町村の保険料水準の平準化や法定外繰り入れ解消を求めている点です。自治体が行う一般会計から国保会計への法定外繰り入れをやめれば、国保料は値上げとなります。

 国保は、健保組合・協会けんぽと比べても保険料が高すぎます。やるべきは、国の責任で公費を投入し、協会けんぽ並みの引き下げではありませんか。

 コロナ禍で、国保加入の自営業者、フリーランス、非正規雇用労働者は厳しい状況におかれています。国保料値上げへ国が圧力をかける法案など認めるわけにはいきません。

 わが党は、国保の子ども均等割の廃止を求めてきました。今回、未就学児の均等割を減額し、公費の支援制度が創設されます。しかし、なぜ未就学児までか。なぜ5割軽減か。18歳まで廃止すべきです。



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Author:gogotamu2019
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