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「戦争を知らない人間は、半分は子供」(2019年8月19日配信『日本経済新聞』―「春秋」)


「メルカリ疲れ」――。そんな言葉を先週末の本紙記事に発見し、思わず熟読した。中古品を扱うフリーマーケットアプリは、若者を中心にすっかり定着した。だが、商品発送の手間が面倒だという人もいて、リサイクルの実店舗に利用者が回帰する傾向もあるらしい。

▼夏休みも残り少ないこの時期。話題になるのがネット上に出品される実に様々な宿題関連商品だ。「トイレットペーパーの芯」は工作用。「古新聞まとめ売り」は日記対策か。「読書感想文がラクラク書けちゃう本」もある。「メルカリ疲れ」とはいうものの、スマホで課題を片付けようという根強い需要があるのだろう。

▼開館20年を迎えた国立博物館「昭和館」(東京都千代田区)で、特別企画展「受け継がれる想い~資料に見る戦中・戦後の暮らし」が開催中だ。スマホのない時代。人びとが戦地や捕虜収容所、疎開先でつづった肉筆の古びた手紙を展示する。親子連れが足を運び、内容を筆写していた。中身の濃い自由研究になるはずだ。

▼玉音放送を聞き、「しっかり勉強しようと思ふ」と書いた少女は今、80代後半。街角ですれ違う高齢者にも同じ体験があろう。作家の大岡昇平はかつて、「戦争を知らない人間は、半分は子供」と述べた。その意味で、宿題に追われる児童、生徒のみならず現役世代の大人も等しく子供だ。親子でリアルな世界を学びたい。

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 昭和館は、平成31年3月で開館20周年を迎えました。この間に延べ約3千名の方々から寄贈を受けるなどして収集された資料は約6万点にのぼります。

 昭和を生き抜いた人々が鬼籍に入る時代を迎え、資料が散逸する可能性が高まるなか、所蔵資料は戦中・戦後の暮らしを伝えるために必要不可欠な存在であり、昭和・平成を経て令和となり、ますます重要性が増しています。

 本展では、全国から寄贈された収蔵資料の中から浮かび上がるそれぞれの家族の物語や、子どもたちの暮らしが見えてくる学校といったテーマを軸に、寄贈することとなった経緯、その想いなども併せて紹介します。また、公開する機会の少ない資料について、様々なテーマや分類をもとにコレクションとして展示します。

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Author:gogotamu2019
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