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「明るい不登校」(2019年8月30日配信『南日本新聞』ー「南風録」)

一風変わった書名に引かれた。35年にわたり不登校の子どもを受け入れてきたフリースクール「東京シューレ」理事長の奥地圭子さんが持論を展開する「明るい不登校」だ。

 学校中心の価値観では暗い問題と感じられるが、当事者にしてみれば苦しさから逃れられる。不登校を認めることで、その子の人生が開ける-。書名にはこんな思いが詰まる。長い実践が育んだ言葉は説得力がある。

 週明けから多くの学校で2学期がスタートする。学校生活がつらい子どもは気持ちが沈み始めているかもしれない。鹿児島県教育委員会によると、2017年度の県内公立小中高校の不登校は2381人で、前年度より9人増えている。

 夏休み明け前後は子どもの自殺が全国的に多くなる傾向にあるのも気掛かりだ。悩みを1人で抱え込まないでほしい。短いメッセージのやり取りで気軽に使える会員制交流サイト(SNS)の相談窓口もある。

 普段通り顔を見せてくれるだろうか。学校現場にとっても、始業式は「緊張の一日」という。登校していても表情や顔色、行動に変わりはないか、家庭と連携して見守りたい。

 奥地さんは「学校以外の『多様な学びの場』があると知ると、子どもは本当に明るくなります」とつづる。行き場をなくし悲劇を招く前に、他の道の選択を勧められる社会でありたい。何よりも優先されるべき子どもの命である。




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