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黒岩知事のゆがんだメッセージ(2019年8月30日配信『日刊スポーツ』―「政界地獄耳」)

★あいちトリエンナーレで中止になった企画展「表現の不自由展・その後」について神奈川県知事・黒岩祐治が27日の定例会見で「表現の自由から逸脱している。もし同じことが神奈川県であったとしたら、私は開催を認めない。私もメディア出身。表現の自由は非常に大事だが、何でもかんでも自由が許されるわけではない。あれは表現の自由ではなく、極めて明確な事実を歪曲(わいきょく)したような形の政治的メッセージ。県の税金を使って後押しすることになり、県民の理解は得られない。絶対に認めない」と持論を展開した。

★この言い方では文科相・柴山昌彦の「演説にヤジの権利は認められない」という理屈と同じ。大切なのは黒岩が少女像を「極めて事実を歪曲したメッセージ」と捉えて県民の理解は得られないとしたこと。黒岩の感じ方もあればそうは取らない受け止めもあるから芸術の評価を知事の感性で固めてしまうことの方がおかしいと、このメディア出身者とやらはわからないらしい。その作品から何を感じ、何を導き出すかは千差万別。知事の視点が物差しのすべてではない。私見としては受け止められるが、知事の芸術や表現の自由の解釈としては相当ゆがんだメッセージといえる。多様な視点と価値観があるものを一方向に導こうとする発言こそが黒岩の“政治的メッセージ”に他ならない。

★早稲田の学生時代、ミュージカル研究会で黒岩と共に舞台に立っていた俳優・ラサール石井は「黒岩くん。それはないでしょ。大学で共に演劇やってたよしみで、横浜をブロードウェーみたいにしたいとマグカルを立ち上げて私も委員になって、文化やエンタメ、表現の自由というものを理解している知事ではなかったの。それじゃ弾圧なんですよ」とネットに書き込んだ。

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