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同性への性的指向、特定の遺伝子なし 国際研究チーム(2019年8月30日配信『朝日新聞』)

 人間の性的指向と遺伝子の関わりについて、国際研究チームが約47万人の遺伝情報(ゲノム)を調べたところ、同性との性的行為に強く関わる単一の遺伝子は存在しないことが確認された。専門家は「性的指向は遺伝よりも、様々な要因が影響していることが示された」としている。

 論文は29日、米科学誌「サイエンス」に掲載された。豪クイーンズランド大などのチームは、英バイオバンクや米企業が持つ両国など約47万人分のゲノムデータを元に、「同性と性的行為をした」などと答えた人と、そうでない人との違いを見た。

 その結果、同性との性的行為に強く影響を与える単一の遺伝子は見つからなかった。一方、同性と性的行為をしない人との間には、一つ一つの影響は弱いゲノムの違いが5カ所見つかった。さらに微弱なものは多数あるとみられる。

 こうした結果を元に遺伝子の影響を推定すると、英国で約8%、米国で約24%だった。過去の小規模な研究の結果とほぼ同じ傾向だった。

 研究に関わった米ブロード研究所のベンジャミン・ニール氏は「今回の結果は(全体の結果を表すもので)一人ひとりの性的行為を推測するものではない」としている。

 ゲノム解析に詳しい東京大大学院の鎌谷洋一郎教授は「同性間の性的行為は、身長や知能などと同様に、個々には効果が弱いものの非常に多くの遺伝因子が関わる『複雑形質』であることが改めて示された。ただ、今回の研究ですべてが明らかになったわけではない。欧米人のゲノムを解析した結果が日本人にそのままあてはまるわけでもないだろう」と話している。

 論文はこのサイト(https://eurekalert.us12.list-manage.com/track/click?u=394dac0d2e831bfd2ca7fc3b5&id=57aa06704f&e=9ccd3beaee別ウインドウで開きます)で読める。

岡山大の中塚幹也教授(産婦人科)の話

 今回の研究結果は、性的指向は一つの遺伝子によるものではなく、治療の対象でもないことを示している。視力や身長、容姿などと同じように、性的指向も多様性があり、様々な要因が複雑に絡みあっている。

LGBTQに関してメディア啓発などをしている米国の団体「GLAAD」のチーフプログラムオフィサー、ジーク・ストークス氏のコメント

 今回の研究はゲイやレズビアンであることは、人間の生活の自然な部分であるという、さらなる証拠を示している。

 このことは研究者や科学者らによって、何度も導き出された結論だ。ゲイやレズビアンの行動に、生まれや養育が影響を及ぼす決定的なものはない、という長年の確立された理解を再確認している。



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