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乳がん検査機器、無痛・被曝なし 神戸大が開発(2019年9月13日配信『朝日新聞』)

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 神戸大などの研究チームは13日、痛みも被曝(ひばく)もなく、ごく小さながんでも見つけられるという、乳がん検査機器「マイクロ波マンモグラフィー」を開発したと発表した。医療機器の承認を目指しており、来年度中に数百人規模の臨床試験(治験)を始め、2021年秋以降の製品化をめざす。

 国の統計によると、年に約1万4千人が乳がんで亡くなる。乳がん検査はX線を使うマンモグラフィー検査や、超音波のエコー検査が主流だが、X線は放射線被曝に加え、乳房を強く挟んで検査するため痛みを感じる人が多い。エコーは痛みや被曝はないが、検査をする人によって診断に差が出やすかった。

 神戸大の木村建次郎教授(40)によると、マイクロ波マンモグラフィーは、携帯電話の1千分の1程度の微弱な電波(マイクロ波)を使い、体の表面をなぞって検査する。

 X線では、若い人に多い高濃度乳房は白く写ってがんと見分けにくいが、マイクロ波はがんの形を高精度な3次元画像で示す。X線やエコーなどで診断された乳がん患者約300人で試したところ、全員マイクロ波でもがんを見分けられたという。

 マイクロ波マンモグラフィーは今年4月、医療機器としての承認審査を短くする国の「先駆け審査指定制度」に指定された。

 マイクロ波は乳房の主な成分である脂肪を通り抜けるが、筋肉は通り抜けないため乳房以外ではがんの検査に使えない。木村さんは「乳房の中で、がんは鏡のようにマイクロ波をはね返す。女性の乳がん検査には理想的な方法」と話す。マイクロ波を使う乳がん検査機器は静岡大や関西大、広島大のチームなども研究を進めている。




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