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胸つぶさない乳がん検診、記者が体験「全然痛くない!」(2019年9月17日配信『朝日新聞』)

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検査から2週間後に、画像300枚が入ったディスクと所見が自宅に届いた=2019年9月5日、阿久沢悦子撮影

 静岡県の焼津市立総合病院が3月からMRI(磁気共鳴画像法)を使った「痛くない乳がん検診」を始め、好評だ。従来の乳房を機械でつぶすようにして検査する「マンモグラフィー」に苦手意識を持つ記者(52)が「痛くない」というフレーズに引かれて、体験受診してみた。

 検査はDWIBS法というMRIの撮影技術を使って胸部の断面を数百枚撮影し、黒く映る病変を見つけるもの。日本人に多い「乳腺が発達した乳房」(デンスブレスト)でも、がんを見つけやすく、触診やエコーに比べ死角が少ないのが特徴という。

 焼津市立総合病院は2年前からDWIBS法を使ったがん検診を始めており、開発した東海大の高原太郎教授のすすめで、公立病院で初めてこの乳がん検診を導入した。民間病院も含め、全国でまだ十数施設しか実施していない。

 生理周期や妊娠の有無などの基本的な問診の後、検査着に着替え、MRI装置に案内された。装置は胸部が二つのお椀(わん)状になっていて、そこに乳房を入れるようにうつぶせになる。圧迫感はなく楽々。検査技師に少し体の位置を直されたが、胸は触られず。

 ジェットコースターが上っていく時のような、「ガッガッ」という金属音がして、うつぶせのまま、画像撮影の機械をベッドごとくぐる。20分足らずで「はい、終了」と声がかかった。

 「全然痛くない! 医師や技師に胸を見せることも、触られることもない! 超楽ちんだ」

 2週間後、300枚の画像入りディスクとともに、診断報告書が自宅に郵送されてきた。総合判定は「B」。右乳房の中心部に黒い点が見えるが、「軽度の乳腺症を伴っている場合にこのように見える場合があります。がんを疑う所見はありません」。

 2人の息子を母乳で育てた時から乳腺が発達しすぎて痛いくらいだったが、今回の診断結果はやはり「デンスブレスト」。マンモグラフィーでは全体がもやもやと白く映り、がんが鮮明に見えないという。「乳腺は同年代と比較して豊富で、あまり萎縮はみられませんが、乳腺があることは乳がん発生母地となります」と注意書きがあった。今後も定期検診が必要なようだ。

 8月末までの約半年間に同病院で「痛くない乳がん検診」を受けたのは24~85歳の104人。平均年齢は52・9歳だった。住所は焼津市と静岡市が3分の1ずつ、浜松市や沼津市からの受診もあった。要精査判定になったのは9人で全体の8・7%だった。

 「乳がん検診を一度も受けたことがなかった」人も約15%にのぼった。焼津で受診した理由にマンモグラフィーと比較して、「痛みがない」「被曝(ひばく)の心配がない」を上げた人も多かった。

 検診後の感想では「痛くない」「胸を見られない」「これなら続けられそう」という肯定的な評価が大半で、「装置の音が大きくて驚いた」という否定的な声も少しあった。費用は3万円とやや高い。

 県の乳がん検診受診率は52・9%(2016年度)。全国平均の35%より高いが、まだ半数が受けていない。同病院でMRI検査を担当する宮崎研一さんは「胸を触られたり、つぶされたりする心配から、検診を先送りしている方々に関心を持ってもらい、がんの早期発見につなげることができたら」と話している。




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