FC2ブログ

記事一覧

映画「みとりし」(2019年9月21日配信『山陽新聞』ー「滴一滴」)

 逝くときは住み慣れた家で―。そう願う人は少なくない。だが、家族の看病疲れなどが不安で、二の足を踏むことが多い

▼その願いをかなえる民間の専門職を取り上げた映画「みとりし」を岡山市で見た。舞台は高梁市の設定で、ロケも行われた。趣のある街並みが重いテーマに温かみを加えている

▼看取り士は本人や家族の悩みを聞き、寄り添う。映画で、独り暮らしの男性の最期に駆け付けた息子は手を取らせてもらい「父さんの子どもで良かった」と話し掛ける

▼事実に基づく物語だ。家族が悔いを残すと、心に重い石を積む。だから「石を砕いて、背中を押してあげる存在だと思っています」。日本看取り士会(岡山市)を7年前に立ち上げた柴田久美子さんが、社会学者の上野千鶴子さんの著書「ケアのカリスマたち」で語っている

▼なじみがまだ薄く、家族に不審がられる場面も劇中にある。だが、養成講座を受け資格を得た人は600人に上るそうだ。背景には超高齢社会を迎えて亡くなる人が増える一方、少子、非婚化で寄り添う人は少ないこともあろう

▼主演の榎木孝明さんも先日、ラジオで作品をPRしていた。「『おくりびと』という映画がありましたね。あの一歩手前だと思ってもらえれば」と。先行の映画の納棺師のように看取り士も知られ、旅立ちの不安が減るといい。



43a282653ad4625d.jpg

公式サイト➡ここをクリック(タップ)

劇場案内➡ここをクリック(タップ)

解説
 温かい死を迎えるために、本人の希望する形で旅立つ人の心に寄り添いながら見届ける「看取り士」を描いたヒューマンドラマ。
 一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子さんの経験を原案に、主演も務める榎木孝明が企画から携わり映画化した。
 定年間際のビジネスマン柴久生は交通事故で娘を亡くし、自殺を図ろうとしていた。
 そんな彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。
 その声は柴の友人・川島の最期の時の声だと、川島の看取り士だった女性から聞かされる。
 それから5年後、岡山・備中高梁で看取り士としてのセカンドライフを送る柴は、9歳の時に母を亡くした新人・高村みのりたちとともに、最期の時を迎える人びとを温かく支えていく。
 柴役を榎木、みのり役を村上穂乃佳が演じるほか、斉藤暁、つみきみほ、宇梶剛士、櫻井淳子らが脇を固める。監督は「ママ、ごはんまだ?」の白羽弥仁(映画.com)。

2018年製作/110分/G/日本
配給:アイエス・フィールド


特報


予告




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ