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3度のがん「そんな日も」古村比呂さん救った息子の言葉(2019年9月22日配信『朝日新聞』)

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自身の体験を語る古村比呂さん=2019年9月21日午後3時20分、山口市

 俳優の古村比呂さん(53)が21日、山口市で「がんと共に歩む」と題して講演し、7年間で3度に及ぶがん闘病体験を語った。

 古村さんは2011年末、産婦人科で勧められた検診で子宮頸(けい)がんが見つかり、翌年3月、子宮を全摘出する手術を受けた。

 医師に全摘を告げられた際、「子宮がなくなると女の人は何者になるんだろうと考えた。離婚直後で、3人の子どもはどうなるのか」と振り返った。手術後は「私に起こっている悪いことをすべて子宮が受け止めてくれた」と考えられるようになったという。

 5年後の17年3月、がんの再発が分かり、抗がん剤と放射線治療が始まった。めまいや発熱といった副作用が激しく、ベッドから起き上がれなくなったが、5月に寛解した。

 ところが同年11月、肺とリンパ節に転移が見つかった。「再々発し、がんと闘う気持ちになれなくなった。髪や眉、鼻毛までごそっと抜け落ち、後がないという気持ちになった」と明かした。そんな時、次男や三男から「そんな日もあるさ」と、何げない言葉をLINEなどで掛けられたことが支えになったという。

 古村さん自身、抗がん剤治療を受ける患者が体験を語り合う場を設けている。「とてもしんどい経験だが、子どもたちの言葉で私だけがつらいんじゃないと教えられた。抗がん剤治療を受けられることは逆にありがたいことだと思えるようになった」と声を詰まらせながら話した。

 山口市の原田洋子さん(76)は7年前、夫ががんで手術を受けた。「いつ自分もがんになるかわからないが、年を取り、つらい抗がん剤治療はしたくないと思っていた。でも古村さんの話で考えが変わった。励まされた」と話していた。




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