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重度障害児童の通学、大阪府が支援へ 介護タクシーなど(2019年10月1日配信『朝日新聞』)

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研修中笑顔を見せる畠山亮夏さんと、母親の織恵さん(左)=2019年9月28日、大阪府松原市

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舞台上で講演する亮夏さん。母親の織恵さん(右)が言葉を補う=2019年9月28日、大阪府松原市

 大阪府の吉村洋文知事は1日の府議会で、人工呼吸器などの医療的ケアが必要で、通学バスを利用できない重度の障害がある児童や生徒に対し、府独自の通学支援を行う方針を示した。学習機会の保障と保護者の負担軽減が目的。2020年4月から行う予定だ。

 府内の小学生から高校生の年代の全約160人が対象。介護タクシーや同乗する看護師の費用を全額負担する。府は今年度、5人を対象にモデル事業を行っており、それを拡大する。1人あたり約500万円を見込む。国の補助制度を利用し、新年度予算に必要額を盛り込むという。

 府によると、民間の介護タクシーを対象にした通年の支援は珍しい。東京都では都が契約した専用車両による通学支援を行っているという。

 7月の参院選で当選したれいわ新選組の重度障害者の議員の介助費を参議院が負担したことを受けて、吉村氏は国が制度を設けるべきだとの考えを示していた。吉村氏は1日の府議会で大阪維新の会の鈴木憲府議の代表質問に「子どもたちの学びに対するサポートは極めて重要であり、通学支援を思い切って拡充したい。就労時の支援についても国の対応を待つことなく独自の制度を検討している」と答弁した。

障害がある自分だから、伝えられること

 通学支援は重度障害者の就学機会を確保して、自立を目指してもらうためだ。重度の脳性まひの畠山亮夏(りょうか)さん(20)は昨年春、府立高校の自立支援コースを卒業し、介護職を目指す学生や現場で働く職員に向けた出前実習を始めた。思うように動かない体を「生きる教科書」にして実践的に学んでもらっている。

 9月下旬、大阪府松原市の商工会議所で、市内の企業向けの研修会があった。テーマは「生きることは働くこと」。畠山さんが講師だ。しぼり出すように「はた…か」と声を出すと、母の織恵(おりえ)さん(40)が「畠山亮夏です、はい」と明るい声で言葉を補った。

 亮夏さんは全身の筋肉が緊張し、意志とは関係なく動く。ゆっくりと単語を発することは出来るが、コミュニケーションは選択肢を示してもらったり、表情を読み取ったりしてもらうことで行う。

 言葉がうまく話せない自分だからこそ、伝えられることがある――。実習は話題を呼び大阪府以外の介護施設からも実習の依頼が舞い込み、府内の大学で講師として働く。通勤を助成する制度が出来たらどうしたいかと尋ねると「新しい場所(で教えてみたい)」と、笑顔を見せた。織恵さんは「通学支援についても、障害がある子どもたちの自立が進むと期待しているでしょう」と代弁する。

 織恵さんも、亮夏さんの高校時代は毎朝車で市内の高校へ送り、教室まで車いすを押して送りとどけていた。「体調が悪い日も、気を抜くことが出来なかった。自分以外に頼れる先があれば、保護者にも余裕が生まれる」と話す。

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