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世界の保健医療、高校生も提言 G20保健相会合が開幕(2019年10月20日配信『朝日新聞』)

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英語で発表する地元の高校生=19日、岡山市北区駅元町

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議長の加藤勝信厚生労働大臣

 「保健医療を世界中の人々に届けることが願いです」。19日から岡山市内のホテルで始まったG20保健大臣会合。議論が始まる前に、県内の3高校の女子生徒が英語で提言を発表し、参加者は熱心に耳を傾けた。世界27の国・地域の保健大臣と国際機関の代表が集まった会合は初日から真剣な討論となった。(沢田紫門)

 会合の冒頭で、県立岡山城東高校、岡山学芸館高校、県立岡山操山高校の3校から、計8人の女子生徒が並び、うち3人が英語で各国の保健大臣らを前に提言した。テーマは「女性の健康への理解促進」、「発展途上国における女性と子どもの健康」、「デジタルヘルス」の三つ。

 岡山城東高校の平井星来(せいら)さん(3年)は、昨年の西日本豪雨で女性への生理用品の支援が不足していたことや、月経に対する男性の理解が低く、避難生活で支障が出たことなど女性の被災者の声を紹介し「物質的、金銭的な支援だけではなく、月経に関する知識と理解が何よりも必要です」と訴えた。

 岡山学芸館高校の橋本綾花さん(2年)は「発展途上国における女性と子どもの健康」のテーマで発表。昨年にミャンマーを訪れた経験から、病院で出産できないことや保健教育を十分に受けられない現状を目の当たりにし、「開発途上国の女性と子どもが保健医療分野で危機的状況にあることを、世界中の人々が認知することから始めなくてはいけない」と話した。

 岡山操山高校の板谷舞華さん(2年)は離島で行われる遠隔医療について、瀬戸内海に島々が点在する岡山県の実情を交えて説明。「G20参加国が中心となり、遠隔周産期医療の環境整備や技術支援を行うことで、妊産婦に大きく貢献できる」と身ぶり手ぶりを交えて発表した。

 板谷さんが最後に「保健医療を世界中の人々全員に届けることが私たちの願いです」と締めくくると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。発表後、8人は加藤勝信厚生労働相に提言書を手渡した。

 報道陣の取材を受けた橋本さんは「緊張したけど、自分たちの思っていることを伝えることができた」と話し、板垣さんは「いろいろな世代が一緒に取り組んでいけるような世界になればいいなと思います」と期待を寄せた。

高齢化やエボラ出血熱対応など議論

 会合は厚生労働省の主催で、議論されたのは①「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成」②「高齢化への対応」③「健康危機への対応」。

 議長の加藤勝信厚生労働大臣は冒頭で「保健大臣としてこれらの重要課題に立ち向かい、さらに議論を深め、持続可能な取り組みを前進させなければなりません」と英語であいさつ。三つのテーマ別に、それぞれ議論していきたい内容についても触れ、二つ目の「高齢化への対応」については「高齢化は先進国だけでなく、グローバルな課題。高齢化のフロントランナーである日本の経験を紹介しながら、議論を深めたい」と話した。

 以降の議論は非公開で行われた。「UHCの達成」では、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の中で一つの目標として位置づけられている途上国を含む全ての人が質の高い医療・保健サービスを受けられる「UHC」の実現について議論された。

 「高齢化への対応」のテーマでは、世界で最も速いペースで高齢化が進んだ日本を中心に対策を議論。G20保健大臣会合の主要議題として高齢化がとりあげられるのは初めてという。

 三つ目の「健康危機への対応」のテーマは、2014年に発生した西アフリカでのエボラ出血熱の流行を背景に感染症への対応強化などが話し合われた。




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