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水俣病、公式確認から63年 慰霊祭で全犠牲者に祈り(2019年5月2日配信『朝日新聞』)

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乙女塚での慰霊祭で、御詠歌を歌う水俣病互助会長の上村好男さんら=2019年5月1日午後1時32分、熊本県水俣市袋

 水俣病は1日、公式確認から63年を迎えた。熊本県水俣市では患者団体主催の慰霊祭が営まれ、犠牲となったすべての命に祈りを捧げた。新天皇即位に伴い、患者団体などでつくる実行委や市が毎年営む慰霊式は10月19日に変更。水俣湾埋め立て地にある慰霊の碑前に献花台が置かれ、市民らが手を合わせ花を手向けた。

 患者団体「水俣病互助会」(上村好男会長)による慰霊祭は、犠牲者らをまつる水俣市袋の「乙女塚」であり、約120人が参列した。かつて原因企業チッソの株主総会で患者らが響かせた「御詠歌(ごえいか)」を歌い、犠牲者の鎮魂を祈った。

 上村会長は取材に「尊い命を失った多くの方の思いも一緒に今日までこうして闘ってきた。まだ救済されていない方がおられるので、その方たちのためにも、がんばらねば」と話した。胎児性患者の坂本しのぶさん(62)は「時代が変わって水俣病が治ればいいけど、だんだん悪くなっていくのを思えば、くやしい」と語った。

 水俣病は、チッソの工場廃水に含まれていたメチル水銀が原因の公害病。1956年5月1日、水俣保健所に患者の多発が届けられ、公式確認された。認定患者は2283人。いまも1700人以上が熊本、鹿児島両県に患者認定を求めている。

 しのぶさんの母親、フジエさん(94)は慰霊祭の後、「症状が出ているなら、患者として認定せないかん。それば守ったら水俣病も早よ終わる」と現在の認定基準を批判。「いまの国のやり方がこれからも続くのなら、被害者は勝つまで闘わないかん」と語った。

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水俣湾埋め立て地にある水俣病慰霊の碑の前で手を合わせる語り部の緒方正実さん=2019年5月1日午後0時33

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水俣病患者ら水銀汚染の犠牲になったすべての命をまつる「乙女塚」に手を合わせる家族連れ=2019年5月1日午前11時49分、熊本県水俣市袋

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乙女塚での慰霊祭に参列した人たち=2019年5月1日午後1時48分、熊本県水俣市袋





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