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さまざまなバリアーがある」(2019年11月7日配信『徳島新聞』ー「鳴潮」)

 「不」の一字は、何もかも台無しにしてしまう、いじわるな接頭語である。日本国語大辞典は、こんな言葉を例示している。「不確か」「不適当」「不健康」「不自由」

 「可能」の上に乗っかれば、「不可能」。「できる」が、たちまち「できない」に転じてしまう。この一字に、どれほど多くの人が悔しい思いをしてきたか

 れいわ新選組の木村英子参院議員が、重い障害のある当事者として初めて国会で質問した。筋萎縮性側索硬化症を患う舩後靖彦議員はきょう、初質疑に臨む。代議制なのだから、無理せず誰かに代弁してもらえばいい。そんな無邪気な批判もあった中での、本格的な議員活動のスタートである

 当事者でなければ分からない苦労がある。車いすを使う友人は以前、こう嘆いた。「トイレの心配に、人生のどれだけ多くの時間を費やしてきたか」。車いすの高さでなければ見えない景色がある

 「障害者が地域で生活するには、さまざまなバリアーがある」。木村議員は、災害時の避難所となる学校などのバリアフリー化を訴えた。政府全体で対応を進めるとの趣旨の答弁は、当事者の声の重みが引き出したのだろう

 「不」の中には「できるわけがない」との偏見が、当たり前の顔をして居座っている。それを一つ一つ取り除くこと。この社会の課題がはっきり見えた。




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