FC2ブログ

記事一覧

「生類憐(あわれ)みの令」(2019年11月10日配信秋田魁新報』ー「北斗星」)

江戸時代の5代将軍・徳川綱吉が発令した「生類憐(あわれ)みの令」は、犬ばかり大切にせよと命じる悪法だと誤解されている。実際は犬だけでなく、生き物全ての生命尊重をうたう内容となっている

▼歴史学者磯田道史さんが著書「徳川がつくった先進国日本」(文春文庫)にそう記す。戦国時代は終わったものの、戦乱を待ち望む殺伐とした雰囲気は色濃く残っていた。冒頭の法令はそんな時代に命を敬い、弱者を慈しむ大切さを根付かせようとした点で画期的であるとの主張だ

▼熊本市が2002年に全国に先駆けて掲げたスローガン「殺処分ゼロ」も同様の精神に基づく。捨て犬や捨て猫が後を絶たず、殺処分数が犬と猫を合わせ約千頭に達していた状況を打開するために打ち出された

▼「飼い主の意識を変えるには、思い切った目標が必要と考えた」と語るのは、同市動物愛護センターの村上睦子所長(59)。人と動物が共生する社会を目指して啓発運動を進め、14、16年度に犬の殺処分ゼロを達成するなど着実に成果を上げている

▼本県もこの目標を据え、安易にペットを捨てたりしないようにと飼い主から飼い主へ譲渡を促す取り組みを推進中だ。その拠点となる施設「ワンニャピアあきた」を今春、秋田市雄和に開設。天皇、皇后両陛下が先頃視察に訪れたこともあり、機運が高まっている

▼大切なのは犬や猫を最後まで責任を持って飼う意識の醸成だ。それが、ひいては弱者を慈しむ優しい社会につながっていく。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ