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被災にめげず収穫祭 足利のワイナリー 障害者ら総出で復旧作業(2019年11月17日配信『東京新聞』-「栃木版」)

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収穫祭を満喫する参加者=足利市で

 足利市田島町の障害者支援施設「こころみ学園」の園生らがワインづくりを行う「ココ・ファーム・ワイナリー」で16日、収穫祭が始まった。17日まで。台風19号で被災し、ブドウ畑の斜面が大きく崩れたが、園生ら総出で復旧作業に当たり、この日、笑顔で来場者を出迎えた。

 学園施設長で農場長の越知真智子さん(63)は「深刻な被害でショックだったが、多くの方々に支えていただいた。われわれの活動を支持し、つなげていってほしいという思いを強く感じた」と語った。

 10月12日の台風19号で南西斜面のブドウ畑が幅約30メートルにわたって崩れ、150メートル下の道路まで土砂が流れ落ちた。南斜面の畑も一部崩落し、八十年代以降に植樹したリースリング・リヨン、ノートン、マスカット・べーリーAの3品種の木計約300本が倒れた。

 勾配40度前後の急斜面に2・5ヘクタールのブドウ畑が広がる園内で、園生らは約11カ月間、散らばった石や枝を一つずつ拾い集めるなど、地道な努力を続けた。

 収穫祭の会場は崩落斜面に土砂止めが張られ、台風の爪痕が今も残るが、ワインやブドウジュースを楽しむカップルや家族連れでぎっしり埋まった。

 小山市の農業、大塚栄子さん(56)はココ・ファームの20年来のファンで「心配していたので、きょうの開催は本当にうれしい」と喜んだ。障害者の就労に関する仕事をしている東京都豊島区の伊神智加さん(27)はカップルで訪れた。「初めて来ましたが被災を忘れるほどのにぎわいですね。世話をしてくれる障害者とのふれあいも楽しい」。友人ら43人で訪れた同新宿区のメーキャップアーティスト細江祥莉(あかり)さん(25)は「ワインがおいしい。楽しんでいます」とにっこり。

 広報担当の越知翔子さん(31)によると、例年2日間で約1万4千人が訪れる。「今年は天候に恵まれ、これまで以上の人出です。次々と激励の言葉をいただき、感激しています」と話した。

 収穫祭は午前10時~午後3時。参加費4千円。東武足利市駅、JR足利駅からバスが運行される。

 ブドウ畑の斜面に土砂止めが設置され、台風19号の爪痕が残る

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