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小籔さん起用のポスター、「4070万円」にどよめき(2019年11月28日配信『朝日新聞』)

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厚生労働省が作った人生会議のポスター=同省ホームページから

 吉本興業のお笑い芸人、小籔千豊(かずとよ)さんが苦しそうな表情で患者を演じている厚生労働省の啓発ポスターが批判を浴び、同省が自治体への発送をやめた問題をめぐり、野党が28日の国会で追及した。同省は契約価格が4070万円だったことを明らかにした。SNSでは発送中止後も、ポスターをめぐる議論が収束していない。

契約費にどよめき

 28日の参院厚生労働委員会で、野党統一会派の田島麻衣子氏が加藤勝信厚労相に対し、「抗議をどう受け止めているか」とただした。加藤氏は「患者団体や有識者の意見を聞くなど、丁寧な対応をしておけばよかった」と答弁した。

 田島氏は続けて「公費はいくらかかっているのか」と質問。同省の局長が「吉本興業と4070万円の委託価格で契約した」と明らかにすると、委員会室でどよめきが起きた。今後、実際にかかった経費の報告を受け、最終的な支払額が決まるという。

 田島氏はさらに、吉本興業の芸人が振り込め詐欺グループなどの反社会的勢力の宴会に参加して金銭を受け取った「闇営業」が問題になったことを挙げ、「なぜ吉本なのか」と質問した。

 同省は、吉本を含む2社が入札に応募し、総合評価で吉本に決まったと説明。「適切に競争参加資格を確認した」と答弁した。

SNSで議論続く

 同省がポスターを作成したのは、人生の最終段階でどんな治療やケアを受けたいかを家族や医師らと話し合っておく取り組みを「人生会議」と位置づけ、啓発するためだった。ポスターには「まてまてまて 俺の人生ここで終わり?」などと書かれている。

 同省がHPにポスターを掲載すると、「不安をあおる」などの批判が相次いだほか、がん体験者の団体からは「患者さんの気持ちを考えましたか?深い悲しみにあるご遺族のお気持ちを考えましたか?」といった抗議文が寄せられた。同省は自治体への発送を中止した。

 その後もツイッターでは、「恐怖を与える描写」「患者でもあり、患者の家族でもある私からして、不快でしかない」とポスターに強い批判が上がる。一方、「考えるきっかけになった」「人生会議って大事だと思う。でも、ポスターは刺激が強い」と、「人生会議」の重要性を指摘する声もある。



小籔さん起用の「人生会議」ポスター、批判受け発送中止(2019年11月26日配信『朝日新聞』)

 人生の最終段階でどんな治療やケアを受けたいかを繰り返し家族や医師らと話し合っておく取り組みの普及啓発のために厚生労働省が作ったポスターに批判が多く寄せられている。厚労省は26日に予定していた自治体への発送をやめ、ホームページへのPR動画の掲載も見合わせた。

 この取り組みはアドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼ばれ、厚労省が昨年、愛称を「人生会議」に決めた。ポスターでは、愛称の選定委員を務めたお笑い芸人の小籔千豊(かずとよ)さんが、苦しそうな表情で自分の思いが正しく伝わっていなかった患者を演じている。「命の危機が迫った時、想(おも)いは正しく伝わらない。」と、もしもの時のために事前の話し合いを呼びかけている。

 ポスターが公表された25日から、SNSなどで「ふさわしくない」「不安をあおる」などの投稿が相次いだ。

 全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長はフェイスブックに「これでは人生会議というよりは、死に方会議のポスターです。自分は死ぬとは思ってない人が考えたポスターではないでしょうか」と書き込んだ。天野さんは取材に、「ACPは必要だが、その内容を誤解させかねないし、脅しとも取れる内容で啓発として有効か疑問だ。関心がない人たちに『刺さる』ことを優先し過ぎて、当事者への配慮を欠いている」と話す。

 スキルス胃がんの患者や家族を支援する認定NPO法人希望の会の轟(とどろき)浩美理事長はツイッターで「これはACPへの誤解、そして遺族を傷つける可能性もある。家族に対し失礼でもある」とつぶやいた。厚労省に「不安をあおるもの」だとしてポスターの内容を見直すよう求める意見書も送った。

 一方、「賛否ありそうだが、ACPや緩和ケアの正しい知識が広く伝わってくれれば」と前向きな投稿もあった。ポスターは約1万4千部作製。厚労省は今後、患者団体など関係者の意見を聴いた上で、ポスターと動画の取り扱いを決めるという。



“患者 遺族傷つける”厚労省のポスターに患者団体が抗議(2019年11月26日配信『NHKニュース』)

 人生の最終段階で望む医療やケアについて家族らと話し合っておく取り組みを厚生労働省は進めていますが、これを啓発するポスターが患者や遺族を傷つける内容だとして、患者会などから抗議や意見が相次いでいます。これを受けて厚生労働省は、全国の自治体へのポスターの発送を見合わせました。

 厚生労働省は、人生の最終段階で望む医療やケアについて、家族や医師と話し合う取り組みを「人生会議」と名付けて普及を進めていて、25日、啓発のためのポスターを公表しました。

 ポスターでは、タレントの小籔千豊さんが病院のベッドに酸素吸入器をつけて横たわって、家族と十分に話し合っていなかったため思いがただしく伝わっていなかった患者を演じ、「人生会議」をしておこうと冗談を交えて呼びかけています。

 このポスターについて、患者会などからは、患者や遺族を傷つける内容だという意見が相次ぎ、このうち、卵巣がんの患者会「スマイリー」の代表、片木美穂さんは厚生労働省に改善を求める文書を送りました。

 文書では、取り組みそのものには理解を示す一方、ポスターは、「治療に苦慮し、残された時間が長くないと感じている患者や、もっと患者と話をすればよかったと深い悲しみにある遺族への配慮がされていない」としています。

 また、胃がんの患者会「希望の会」代表で、厚生労働省のがん対策推進協議会の委員もつとめた轟浩美さんは、みずからも夫を みとった経験を踏まえポスターは不安をあおり、遺族の心を傷つけるとして、啓発方法を再考してほしいとする文書を厚生労働省に送りました。

 厚生労働省は、全国の自治体に向けてポスター数千部を送る予定でしたが、抗議を受けてポスターの発送とPR動画の公開を見合わせました。

 厚生労働省は、「どういったところに配慮が足りなかったと指摘されているか、寄せられた意見を確認して今後の対応を検討したい」としています。




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