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「みんなの居場所に」豊中に食堂 子どもは無料(2019年11月28日配信『朝日新聞』ー「大阪版」)

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「ごはん処おかえり」をオープンさせた上野敏子さん=2019年11月7日、大阪府豊中市

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 大阪府豊中市で子ども食堂やシングルマザー支援などを手がける女性がこの秋、拠点となる食堂をオープンさせた。子どもの食事はいつでも無料。誰かのために食事代を支援する「お福分(ふくわけ)券」もあり、2カ月で200枚以上売れた。「しんどい人の居場所になる場所を」との思いから、今日も朝から店を開ける。

 阪急宝塚線庄内駅から南西に200メートルほど。豊中市庄内西町3丁目の細い路地の一角に「ごはん処おかえり」はある。客が入るたびに、店を切り盛りする上野敏子さん(51)が「おかえり!」と笑顔で迎える。

 上野さんは3年前まで5年ほど、大阪・扇町公園でホームレスの炊き出し支援をしていた。徐々にホームレスが若年化してきたのを不思議に思い、話を聞いてみると、要因の一つに発達障害があったという。自分の長男も発達障害がある。「もっと子どもに目を向けよう」と生まれ育った庄内で月1回の子ども食堂を始めた。

 シングルマザー支援を始めたのは昨年の大阪北部地震からだ。停電などで店が相次いで閉店した際、「うちには備蓄が何もない」と話す母親と偶然知り合い、物資の支援から始めた。口コミで広まり、現在では約70世帯を支援している。

 シングルマザーや子どもの相談で外を飛び回る日々だったが、支援先から「いつでも会える場所がほしい」とも言われていた。「私がじっとしていることへの需要があった」と上野さん。空き店舗を改装し、9月に「食堂兼支援拠点」として店を開いた。

 店ではランチ680円のほか、総菜などを100円で販売する。特徴的なのが「お福分券」。支援者が1枚500円で購入した券を店の前に貼っておき、「手持ちのお金がない」などの理由の大人がその券を使ってランチを食べることができる。券の裏には、買った人が「たくさん食べて」「困ったときはお互いさま」などと手書きのメッセージを添える。「現金のカンパよりいい」と購入が相次ぎ、これまでに約260枚が売れた。

 営業時間は午前11時からだが、実際には午前9時から店を開ける。不登校の子どもが来るからだ。午後9時の閉店後に訪れるお年寄りもいる。母親の外出が多いネグレクト気味の子ども、病院に通うために食費を抑える高齢者……。店に来る人の多くはしんどい思いを隠しているが、おなかがいっぱいになると自然と口を開いてくれるという。

 「居場所がなく孤立している人をすくい上げ、支援活動をしている人につなぐ場になれば」と上野さん。店名の「おかえり」には、「この店を自分の第二、第三の家にしてほしい」との思いを込めた。

 毎週土曜日は大人300円、子ども0円で参加できる「まぜこぜ食堂」を実施し、多世代交流も図る。12月21日には午前10時~午後9時にクリスマス会を開き、ピザやギョーザを子どもたちと作る。シングルマザーへの支援物資なども随時募集中。問い合わせは上野さん(080・5319・1368)へ。




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