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桜を見る会 与党は疑惑にふたするな(2019年11月29日配信『新潟日報』ー「社説」)

 新たな問題も次々に浮上している。疑惑にふたをし、幕引きを急ぐようなことがあってはならない。安倍晋三首相や与党は、野党が求める衆参両院の予算委員会の集中審議にきちんと応じるべきだ。

 首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑が、広がりを見せている。見過ごせないのは、反社会的勢力が出席していた疑惑が出ていることだ。

 反社会的勢力と疑われる人物と菅義偉官房長官が会場で撮影した写真があることが取り沙汰され、菅氏は国会で「出席は把握していなかったが、結果的には入ったのだろう」と述べた。

 加えて、磁気ネックレスの預託商法などを展開して破綻した会社の元会長が、桜を見る会への招待を宣伝に悪用した疑惑も浮上している。

 桜を見る会は、国民の税金を使って催される。功績や功労のあった人を招待、慰労するのが本来の目的だ。

 問題視されるような人物を誰が招待したのか。チェック機能はどうなっていたのか。経緯を明らかにする必要がある。

 内閣府が招待者名簿を破棄した問題も看過できない。野党議員が国会質問のため関連資料の提出を要求した当日に、シュレッダーで廃棄したという。

 内閣府は、前から廃棄の準備をしていたが大型シュレッダーの利用が相次いでいたため調整した結果、資料要求があった日になったと偶然を強調する。

 公文書の改ざんや隠蔽(いんぺい)は、森友学園問題やイラク日報問題でも明らかになっている。

 どれだけの人が内閣府の説明に納得できるだろう。政権への忖度(そんたく)はなかったのか。

 会の終了後1カ月もたたないうちに廃棄した判断が、招待者のチェックを阻んでいることの責任は重い。

 安倍首相らの推薦枠を実際より少なく公表した疑いも指摘されている。

 一連の問題の核心には、桜を見る会に大勢の地元後援会員らを招いた安倍首相は、公的行事を私物化したのではないかという疑惑がある。

 野党は、会前日に開いていた「前夜祭」の会費5千円は安いとして、公選法違反や政治資金規正法違反ではないかと批判している。

 首相は招待者の人選について当初は関与を否定しながら、後に推薦に対する意見は述べたと国会答弁を修正した。会費はホテル側が設定したものだと説明している。

 だが、先週末の共同通信社の世論調査で、首相の発言を「信頼できない」との回答は69・2%に上った。国民の納得を得られていないのは明らかだ。

 理解できないのは与党の対応だ。12月9日の国会会期末が迫る中、会期延長はしない方向で、予算委の集中審議にも応じない方針だ。

 疑惑が広がり、国民の不信感も高まっている。国会閉幕で逃げ切りは許されない。国民の疑問に答えることこそ、国会の責務のはずだ。




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Author:gogotamu2019
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