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がんでも働き続けたいのに…定年後、拒まれた再雇用(2019年11月29日配信『朝日新聞』)

 みなさんは定年後の生き方を考えていますか? 人生100年時代と言われ、定年も延長されつつあります。ところが、私たちが50代以降のがん患者を対象に取り組んだ調査の結果から、がん患者が定年以降も働き続けることの難しさが浮かび上がってきました。調査結果について2回に分けてお伝えします。

人事や組合に何度も調整

 みなさんは定年退職後の生き方をどのように考えていますか? 我が家もパートナーは50代後半。そろそろ定年後の生き方を考えなければならない年齢になっていますが、なんとなく、話し合いを先延ばしにしたままにしています。最終的には自分が決めることではありますが、人生100年時代を迎えたいま、定年は人生の「折り返し地点」にもなってきており、老後の生活も含めて重要な時期になってきています。

 私たちの団体の電話相談に、がんのステージⅠの患者さんから相談がありました。手術後の再発予防のための薬物療法を開始した時期と定年が重なったとのこと。ご本人は、治療費のことも考え、また、通院のために週1回のお休みさえ取得できれば仕事は十分にできると思い、会社に対して、定年後の再雇用を申し出ました。社内の状況に明るいベテランの雇用継続は、職場にとっても、そして、ご本人にとっても好都合だったと思います。

 ところが、人事や組合に何度も調整をお願いしても、再雇用には至らず、退職せざるを得なかったというのです。病気のこともショックではありましたが、それ以上に、長年尽くしてきた会社の対応に、「悔しい」と電話口で落涙されました。このときの相談は本当に心に残っています。

 内閣府による2017年版の「高齢社会白書」によると、60歳以上65歳未満の労働者の人口は541万人、65歳以上70歳未満では450万人と想定されており、これは全労働者の約20%を占めていると言われています。働き手の確保が課題となっている我が国では大切な労働人口です。

 1年間でがんと診断される人の数は89万1445人(出典:地域がん登録全国合計によるがん罹患(りかん)データ:2014年~15年、国立がん研究センター・がん情報サービス)。このうち、50歳から64歳の間に診断を受けた人の数は17万346人(19%)になります。69歳までで考えると30万4929人(34%)にもなります。がんは、50代後半から急激に患者さんの数が増えていく病気でもありますから、この世代での、治療と仕事の両立支援については、企業にも、みなさんの周りでも経験された方が多いと思います。

50代からのがんの生き抜き方

 そこで、私たちの団体(一般社団法人CSRプロジェクト)では、「50代からのがん生き抜き方調査」として、2019年の7月にウェブを用いた全国調査を実施しました(アフラック生命保険株式会社協賛)。回答者は、50歳~69歳でがんを罹患した206人の正社員の方、平均年齢は62.2歳、男女比は9:1、既婚が85.4%となりました。

 診断された部位は第1位が大腸がん21.4%、次いで、胃がん20.9%、肺がん11.2%、前立腺がん10.7%となっており、病期はステージⅠが41.3%、ステージⅡが18.9%と、いわゆる早期がんが全体の約6割を占めました。ではこの結果をみてみましょう。

調査結果の詳細は➡ここをクリック(タップ)




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Author:gogotamu2019
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