FC2ブログ

記事一覧

石巻市長、大川小で謝罪 74人犠牲「命守れず申し訳ない」(2019年12月2日配信『東京新聞』)

PK2019120202100090_size0.jpg
宮城県石巻市立大川小の被災校舎を訪れ、慰霊碑の前で手を合わせる亀山紘市長=1日、石巻市で

 東日本大震災で児童74人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小を巡り、110月に最高裁で事前防災の不備など市側の法的な責任を認める判決が確定したことを受け、亀山紘市長は1日、大川小校舎を訪れて慰霊碑の前で手を合わせ、亡くなった子どもたちに謝罪した。

 遺族の案内で校舎を見学した後、報道陣の取材に「尊い命を守ることができずに申し訳ない」と子どもたちに伝えたと明らかにした。今回の訪問は遺族の要請を受けてだった。これとは別に、亀山氏は最高裁の決定後にも校舎を訪れたという。被災校舎内に入ったのは初めてで、報道陣に「津波の恐ろしさや威力、多くの児童が亡くなったことを震災遺構として伝えていく」と述べた。

 次女千聖(ちさと)さん=当時(11)=を亡くした紫桃(しとう)隆洋さん(55)は「長かった。早くここに来て手を合わせるべきだった」。長女未捺(みな)さん=当時(9つ)=を失った只野英昭さん(48)は「真相究明に向けやっと半歩くらい踏み出せた」と評価した。

 亀山氏はこの日、訪問に先立って遺族と会い、「取り返しのつかない悲劇を引き起こした」と陳謝。「欠席した遺族の各家庭を回り、謝罪する気はあるか」と問われ、「検討したい」と応じた。

 亀山氏が公式の話し合いの場で遺族と面会するのは2014年3月以来。市教育委員会や学校はこれまで、法廷での審理を含め、責任の所在を明確にしてこなかった。

◆向き合う姿勢に 遺族ら「やっと

 宮城県石巻市は大川小の津波被害を巡り、10回にわたり遺族向けに説明会を開き、地震発生後の学校の対応や経緯を説明してきた。しかし内容は二転三転、生存者から聞き取ったメモを廃棄したことも判明し、不信感を募らせた遺族が提訴。震災前の市側の防災体制に過失を認めた判決が確定した。亀山紘市長は1日の説明会で、これまでの対応を「十分な配慮や説明ができずさらに悲しみを与えた」と謝罪した。

 次女のみずほさん=当時(12)=を亡くした佐藤かつらさん(54)は1日、亀山氏が大川小を訪れて謝罪した様子を見届けた。「裁判にすることでもなんでもない。最初から血の通った言葉で謝罪してくれればたくさんの人が傷つかなくて済んだ」としつつ「遺族に向き合う姿勢をやっと見せてもらった」と話した。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ