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ここが変だよ、浜松の校則 ポニーテール禁止の中学も(2019年12月12日配信『朝日新聞』)

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女子の髪を結ぶ位置を図解した校則の一例

 女子が髪を結ぶ位置は耳より下、下着の色は白――。浜松市の鈴木恵市議と当事者グループの「浜松トランスジェンダー(TG)研究会」が浜松市立中の校則を調べたところ、男女別に細かな規則が定められていた。すべての学校で男女別の制服を採用しており、体と心の性が一致しないTGの子どもからは「制服を着るのが苦痛」との声も上がっている。

 今年8月、戸籍上は女性だが性自認が男性という中学生から相談があった。「スカートが嫌で学ランを着たいが、学校から許可が出ない」。切実な訴えに調査を始めた。仲間に呼び掛けて26校分の校則を集め、残りは情報公開請求で取り寄せると、細かな校則の実態が明らかになった。

 48校中、男子は学ラン46校、ブレザー2校。女子はセーラー服45校、ブレザー3校。女子にスラックスの選択を認めているのは、わずかに1校だけだった。

 頭髪も30校が男女別に決まりを作っていた。女子だけの細かい指定は10校。「髪を結ぶ位置は耳より下(ポニーテール禁止)」としていた学校は6校あり、ゴムやピンの色、形状も指定していた。

 下着の色は10校が「白」と指定。靴下の色も44校が定めていた。ワンポイントやラインが入った靴下は2校が認めていなかった。

 掃除中にしゃべらない「黙働清掃」を求めていたのは11校。19校が「(授業開始の)3分前入室、2分前着席、1分前黙想」を定めていた。

 鈴木市議は「服装も行動もあまりに画一化を強いていて、人権侵害にあたる」とし、10日の市議会で「生徒主体で校則を見直すとともに、生徒の多様性を理解して制服を選べるようにしてほしい」と求めた。

 TG研の鈴木げん代表(45)は「中学校の3年間、スカートをはきたくなくて、ひたすら我慢していた」と自身の体験を振り返る。30年経った今も、TG研には「性自認と異なる制服が苦痛」「小学生だが中学生になるのが不安」との相談が寄せられている。

 「制服や校則に苦しんでいる子は少なからずいる。誰かが腰を据えて変えないと」。鈴木さんらは近く、市教育委員会に改善を求める要望書を提出する。



「多様な性」制服も対応を 浜松LGBT団体、中学の規定に異議(2019年12月11日配信『静岡新聞』)

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男女を問わず自由に組み合わせられる「基準服」を提案する鈴木げん代表=10日午後、浜松市役所

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浜松市立中学校(全48校)の校則等調査結果

 浜松市のトランスジェンダー(性別越境者)当事者らでつくる浜松TG研究会は10日、市立中学全48校を対象に実施した校則などの調査結果を発表し、全校が男女別に制服を規定していることに異議を唱えた。心と体の性別が一致しないなどのトランスジェンダーの生徒のため、スカートかズボン、リボンかネクタイを選んで組み合わせられる「基準服」の導入を求める要望書を近く市教委に提出する。

 同研究会の鈴木げん代表(45)=同市天竜区=らが市役所で記者会見した。調査は9~11月、市への情報公開請求などで各校の校則や生徒指導の規定を収集した。全校が制服での登下校を規定し、47校は女子の制服をスカートに限定している実態を明らかにした。

 30校は頭髪にも男女別の規定を設けている一方、トランスジェンダーら性的少数者(LGBT)の生徒に配慮し、本人の心の性別に合った制服を選べる学校は1校もなかった。下着の色を「白」などと定めるケースが10校あり、人権侵害の恐れもあると指摘した。

 戸籍上は女性で社会では男性として生活する鈴木代表は「自分も我慢してスカートをはいていた。中学で制服に苦しみ、不登校になる子もいる」と訴え、制服の在り方の見直しを促す要望書を市教委に提出すると語った。

 市教委の花井和徳教育長は同日の市議会一般質問で制服の見直しを問われ、「多様な価値観を尊重する社会の変化に対応するよう校則も見直されるべき」と答弁。生徒や保護者の意見を踏まえて校長が判断すれば変更可能との見方を示した。

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Author:gogotamu2019
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