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やまゆり園管理者変更方針、知事が説明 利用者らは批判(2019年12月14日配信『朝日新聞』)

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入所者らを前に話す黒岩祐治・神奈川県知事=2019年12月14日午後2時20分、横浜市港南区

 入所者19人が殺害された神奈川県立障害者施設「津久井やまゆり園」の再生に向け、後継2施設の指定管理者を現在の社会福祉法人から見直して公募する県の新方針について、黒岩祐治知事は14日、仮移転先の芹が谷園舎(横浜市港南区)で入所者と家族らに直接説明した。参加者からは批判や疑問が噴出。社会福祉法人も、合理的理由が示されなければ県の方針に応じられないと明言した。

 説明の場には入所者と家族、園職員、園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」幹部ら計約170人が出席した。

 黒岩知事は入所者らに、「これまで、みなさんの目線に立って支援ができなかった」と謝罪した上で、方針転換について「(共同会にとって)良くない情報がどんどん出てくると予測しており、運営をお願いし続けることが出来なくなるかもしれない。仕切り直しをしたい」と、来年1月開始の事件の裁判が理由の一つだと説明。2021年度の後継2施設への引っ越しに間に合わせるのが目的とも強調し、理解を求めた。

 これまで黒岩知事は方針転換について、園の入所者が散歩などをほとんどさせられていなかったなどの情報が寄せられた▽他の法人の施設などに移った入所者が希望に満ちあふれた表情で暮らす「感動的なシーン」をみた――などを理由に挙げていた。

 質疑では、事件で重傷を負った入所者の家族が「事実誤認に基づく政策判断。手続きが間違っている」と批判。会場から大きな拍手がわき、知事が「(新施設への)引っ越しが遅れていいのか」と言い返す場面もあった。

 ほかにも「一部の元入所者の意見しか聞いていない」「障害者支援では、職員との人間関係が最も大事。法人が代わると、(入所者の住む場所を決める)意思決定支援の取り組みがゼロになるのでは」などの不満や不安の声が上がった。家族会の大月和真会長も「他法人へ(運営を)お願いすることは考えられない」と述べた。

 知事は「今後もみなさんとの話し合いには丁寧に応じたい」としたが、報道陣には「裁判が始まるととんでもないことが起きる可能性がある。動きを察知している」と発言。その根拠は明かさなかった。

 共同会の草光純二理事長は、報道陣に「納得できない」と主張。「裁判と指定管理の問題は別だ。知事が言っている『良くない情報』も全く意味が不明。県との信頼関係は大きく損ねた」とし、「県と協議には入るが、納得できなければ(県の方針転換を)応諾しない」と話した。




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