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HIV 不安がらず検査を 早期発見・治療で普通の生活可能(2019年12月17日配信『東京新聞』)

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HIV感染予防と、感染者への偏見をなくすよう訴えている高久陽介さん(本人提供)

 今月1日の「世界エイズデー」に合わせ、正しい知識を広めようと各地でさまざまな催しが開かれている。かつては死を招くと恐れられたエイズウイルス(HIV)だが、近年は医学の進歩で、感染しても普通の生活を送ることが可能だ。ただ、そのためには、早期に感染を知り、適切な治療を受けることが欠かせない。

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 HIV検査の重要性を講演会などで訴えているNPO法人「ジャンププラス」(東京都)代表の高久陽介さん(43)。感染が分かったのは2001年だ。高久さんはゲイで、コンドームを使わずに性交渉をしたことが数回あった。

 都内の保健所で検査を受けたところ、結果は陽性。頭が真っ白になったが、現在はHIVの増殖を抑える薬を1日1錠飲む以外は普通の人と変わらない。同年に障害者手帳を取得し、障害者雇用枠で会社員として働く。手帳があると国の自立支援医療制度が使え、薬代を含む医療費の自己負担額は所得に応じて最高でも月額2万円だ。偏見をなくそうと活動する高久さんは「心当たりがあれば、すぐ検査を受けて」と力を込める。

 厚生労働省エイズ動向委員会によると、昨年新たに報告されたHIV感染者は940人、エイズ患者は377人の計1317人。最多だった13年の1590人からは減少傾向だが、エイズを発症して初めて感染に気付く、いわゆる「いきなりエイズ」は依然として400人前後で推移。早期発見は進んでいない。

 HIV感染の原因は同性間の性的接触が最も多い。精液や血液などに含まれるHIVが性器、肛門、口などの粘膜や傷口から感染。感染すると免疫細胞が壊されて免疫力が低下、数週間で血液中からHIVやHIV抗体が検出される。HIVが増え、特殊な肺炎や悪性腫瘍など国が定める23の病気のどれかにかかった状態が、エイズの発症だ。発症まで感染に気付かないと、性交渉を重ねて感染者を増やす危険が大きい。

 HIV検査は各地の保健所で無料、匿名で受けられる。通常は結果が出るまでに1~2週間かかるが、結果が陰性の場合に限り、その日のうちに分かる検査もある。「薬を飲み続ければHIVの増殖を抑えられるし、発症してもよほどでなければ社会復帰ができる」と名古屋医療センターエイズ総合診療部長の横幕能行(よしゆき)医師。「今はHIVと共に生きられる時代。ためらわずに検査を」と話す。以前は1日に何度も複数の薬が必要で、睡眠障害などの副作用も強かったが、今は1日1回で1~2錠が主流。ウイルスを検出限界以下に抑えていれば、妊娠や出産、臓器移植も可能という。

 厚生労働省研究班は昨年度から、自社の社員にHIVや梅毒などの性感染症の検査機会を提供する企業に郵送検査キットを無料で提供している。プライバシーを守り、病気が分かっても雇用の保証と療養支援を約束できることが条件だ。社員は会社に知られず検査ができ、結果も報告しなくていい。これまで製薬会社など9社の12000人以上に検査機会が提供された。

◆7割が「死に至る病」と誤解

 早期発見が進まない背景にはいまだに偏見が強く、検査も普及していない実態がある。製薬会社のギリアド・サイエンシズ(東京都)とエイズ予防財団(同)は4月に全国の20~50代の男女500人を対象とする調査を実施。52.4%が「HIVについて正しく理解している」と回答したものの、「死に至る病だと思うか」との問いには71.8%が「はい」と答えた。

 「検査を受けたことがない」という回答は83.9%。理由は「必要と感じていない」が66.6%と最多で、「どこで受ければいいか分からない」が17.2%、「検査の内容が分からない」が13.9%と続いた。



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