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障害者を犯罪に利用、支援者「チェック不十分」 笹山大志 2019年12月28日03時00分 シェア ツイート list ブックマーク 0 メール 印刷 写真・図版県警が関係先を家宅捜索したときに押収したゴルフ用品=県警提供 [PR]  車上荒らしでゴルフクラブなどを大量に盗んだとして県警に逮捕された5人のうち、神戸市で障害者就労支援施設を運営していた男(43)=盗品等有償譲り受けなどの罪で実刑判決=が、施設利用者に盗品を磨かせるなどして転売していたことが明らかになった。障害者が利用されたことに、支援者からは「施設運営者のチェックが不十分だ」との声が上がる。  県警によると、5人による被害は2016年12月からの約2年で約1700件(総額約3億1千万円)。捜査関係者によると、実行犯3人が盗んだゴルフ用品を、リサイクル店経営者が買い取って保管。施設運営者は一部を知的障害者に磨かせたり、梱包(こんぽう)させたりして、リサイクル店を通してネットの競売サイトに出品していた。県警は約6400万円の売り上げを確認したという。  神戸市の資料によると、運営者は昨年6月、市の指定を受けて「就労継続支援B型」の事業所を開いた。障害者総合支援法に基づき、一般企業で雇用されるのが難しい知的障害者らに就労訓練をする施設だ。障害者には工賃が支払われるが、最低賃金は適用されない。運営者は逮捕されるまでの約5カ月間、市から計約50万円の訓練給付費も受けていた。  関係者によると、この施設は書類に、訓練内容を「電動工具・ゴルフクラブの清掃、商品の写真撮影、梱包作業」と記していた。事件関係者は朝日新聞の取材に「男は人件費など事業のコストを抑えることが開所の目的だったと話していた」と語った。  障害者の作業所などでつくる全国団体「きょうされん」(東京)の多田薫事務局長(58)は、「起こるべくして起きた」と言う。06年施行の障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)で、障害者支援施設の運営に社会福祉法人だけでなく、企業も参入できるようになったことが背景にあると指摘する。「営利が先に立ちすぎると障害者を食い物にしようとする事業者も出てくる。自治体任せではなく、国が主導して事業者をチェックする制度を整えるべきだ」と話す。、支援者「チェック不十分」(2019年12月28日配信『朝日新聞』ー「兵庫版」)

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兵庫県警が関係先を家宅捜索したときに押収したゴルフ用品=県警提供

 車上荒らしでゴルフクラブなどを大量に盗んだとして県警に逮捕された5人のうち、神戸市で障害者就労支援施設を運営していた男(43)=盗品等有償譲り受けなどの罪で実刑判決=が、施設利用者に盗品を磨かせるなどして転売していたことが明らかになった。障害者が利用されたことに、支援者からは「施設運営者のチェックが不十分だ」との声が上がる。

 県警によると、5人による被害は2016年12月からの約2年で約1700件(総額約3億1千万円)。捜査関係者によると、実行犯3人が盗んだゴルフ用品を、リサイクル店経営者が買い取って保管。施設運営者は一部を知的障害者に磨かせたり、梱包(こんぽう)させたりして、リサイクル店を通してネットの競売サイトに出品していた。県警は約6400万円の売り上げを確認したという。

 神戸市の資料によると、運営者は昨年6月、市の指定を受けて「就労継続支援B型」の事業所を開いた。障害者総合支援法に基づき、一般企業で雇用されるのが難しい知的障害者らに就労訓練をする施設だ。障害者には工賃が支払われるが、最低賃金は適用されない。運営者は逮捕されるまでの約5カ月間、市から計約50万円の訓練給付費も受けていた。

 関係者によると、この施設は書類に、訓練内容を「電動工具・ゴルフクラブの清掃、商品の写真撮影、梱包作業」と記していた。事件関係者は朝日新聞の取材に「男は人件費など事業のコストを抑えることが開所の目的だったと話していた」と語った。

 障害者の作業所などでつくる全国団体「きょうされん」(東京)の多田薫事務局長(58)は、「起こるべくして起きた」と言う。06年施行の障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)で、障害者支援施設の運営に社会福祉法人だけでなく、企業も参入できるようになったことが背景にあると指摘する。「営利が先に立ちすぎると障害者を食い物にしようとする事業者も出てくる。自治体任せではなく、国が主導して事業者をチェックする制度を整えるべきだ」と話す。



盗んだゴルフ用品転売、障害者に発送作業担わせる 被害3億円、男5人の窃盗グループ(2019年12月26日配信『神戸新聞』」)

 男5人による窃盗グループが盗んだゴルフ用品を転売していた事件で、兵庫県警捜査3課などは26日までに、車上狙いなど1728件、計約3億1千万円の被害を裏付け、捜査を終えた。盗品は主犯格の男(43)=盗品等有償譲り受け罪などで一審有罪判決、控訴=が運営していた障害者就労支援事業所に運び込まれ、障害者に発送作業などを担わせていた。

 同課によると、グループは2016年12月~18年10月、兵庫や大阪など4府県で車上狙いなどを約1400件繰り返したという。

 主に実行役の男3人がマンションの駐車場に車で乗り入れ、ゴルフバッグを積んだ車を物色。バッグがある車はワイパーを立てて目印にし、一斉にハンマーで窓を割って運び出していた。その後は別の男を介して同事業所に運び込まれ、男がインターネットオークションなどで転売。その際、同事業所の障害者が、ゴルフクラブを磨いたり、発送したりしていたという。




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