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時事詠この一年(2019年12月30日配信『佐賀新聞』ー「有明抄」)

 〈泥水と油にまみれて枯れし稲刈りゆく農夫の苦悩は深く 有田町・古賀萬亀子〉。この一年の読者文芸欄を読み返す。社会に向けたまなざしが深く鋭い。〈人々は泥の始末の手をやすめテレビに見入る即位の車列 唐津市・夢運空〉。天皇代替わりで迎えた新たな年は、自然の猛威に途方に暮れた

◆〈元号が変はると世間はエキサイトされどわたしは普通のまんま 嬉野市・御塚賢三郎〉。やや演出過多の改元フィーバーも庶民は冷静だった。〈十連休庭の草取りして終わる 小城市・井手良祐〉。川柳に実感がこもる

◆高齢ドライバーの事故も騒がれた。〈四十キロを速いと思うこの頃は免許返納頭をよぎる 吉野ヶ里町・中野充幸〉。誰しもニュースの当事者になりたくはない。〈切り返したいがひとまず深呼吸 伊万里市・松本昌倫〉

◆〈消費税出せ一億の底力 白石町・白武留康〉。10%への引き上げは戦時下の掛け声にも似て、国民に重くのしかかった。景気に悪影響が出ないよう負担軽減策も花盛り。〈キャッシュレス進み六文不要なり三途の川もカードで渡る 佐賀市・東家芳寛〉

◆いまだ盛りは「桜を見る会」。〈答弁も記憶がないと言えば済み 小城市・松本貞則〉。記録もないそうだ。〈「王様は裸ですよ」と言ふ人の無きまま長期政権つづく 小城市・野中美佐子〉。あぁ。




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