FC2ブログ

記事一覧

安倍政権の7年 国会軽視を続けるのか(2019年12月30日配信『信濃毎日新聞』ー「社説」)

 第2次安倍晋三内閣が発足してから丸7年となった。

 野党や自民党内に対抗できる勢力が見当たらない「1強」の政治状況が続く。11月には第1次内閣を含めた通算在職日数は憲政史上で最長になった。

 弊害は大きい。「数の力」を背景に重要法案で採決を強行し、政権に都合の悪いことは、内閣と官僚組織が一体となって国会に隠すことが常態化した。今年は強引な手法がさらに顕著になった。

 9日に閉幕した臨時国会では、与党は2閣僚辞任に伴う予算委員会の集中審議を開いたものの、その後は予算委の開催を拒否した。参院では野党が規則に基づいて開催を要求したのに、春の通常国会に続き事実上、無視した。

 説明するべき問題は数多い。

 「桜を見る会」の疑惑では、首相が自身の後援会関係者を大量に招待していた。預託商法が問題視されたジャパンライフ元会長も首相側が招いた可能性もある。

 招待者名簿は、野党議員が資料要求した日に破棄され、首相はこの問題では参院予算委で1回、本会議で2回答弁しただけだ。衆院では質問を受けなかった。

 安倍事務所が主催した夕食会は、公選法や政治資金規正法違反の疑いがあるのに、政府は根拠が不明確な答弁を繰り返した。

 根拠のある説明をするには、招待者名簿や夕食会の明細書が欠かせない。調査しないのは、提示すれば主張が崩れるためとみられても仕方ないだろう。

 曖昧な答弁で時間を引き延ばし沈静化させようとする姿勢は、森友・加計学園問題などと共通する。行政文書をないがしろにする体質も改善していない。

 世論調査では首相の説明が不十分とする国民が8割を超え、支持率も低下している。

 臨時国会中に辞任した2閣僚も姿を見せず、説明責任は果たされていない。詳しい説明をさせるのが首相の任命責任のはずだ。それもおろそかになっている。

 政権の目玉政策の統合型リゾート施設(IR)を巡り、秋元司衆院議員が逮捕された事件も内閣府副大臣時の収賄容疑だ。それなのに政府は副大臣時代の出張や面会記録の国会提出を拒否した。

 27日には海上自衛隊の中東派遣を与党内の意見調整だけで決め、閣議決定した。目的が曖昧な防衛省設置法の「調査・研究」を根拠にしており問題が山積している。

 政権の国会軽視は目に余る。それは国民と民主主義の軽視と同義である。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ