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よいお年を(2019年12月31日配信『日刊スポーツ』―「政界地獄耳」)

★ちょうど1年前、19年の年頭所感で首相・安倍晋三は「(安倍政権になり)6年がたち経済は成長し、若者たちの就職率は過去最高水準だ。この春の中小企業の皆さんの賃上げ率は20年間で最高となった。生産農業所得はこの19年間で最も高くなっている」と自信たっぷりに語ったが、政界スキャンダルがめじろ押しなのはいまさら言うまでもない。今年は官房長官会見をはじめ、質問に激高したり「次の質問」と無視して答弁拒否をするなど、大人げない閣僚が増えた。

★外交は実りの果実を得る時期だったはずだが、日露が過去の関係より後退したことを筆頭に北朝鮮との対話は全く進展せず、韓国とは悪化の一途をたどった。首相の頼みの綱の日米関係も経済的な要求のハードルが高く、言われたものはなんでも買うといった打ち出の小づちが今年も続いた。また、国民の中から「上級国民」という言葉も生まれた。米国の格差社会は大金持ちと広い中間層に分かれるが、日本では富裕層から中間層がかなりの広い層を作り、年収200万以下の貧困層の下げ幅が大きい。その中で超法規が通用する「上級国民」という考えが生まれたといっていい。

★首相と政権の手柄ではないが、令和の皇室行事を仕切った役割を担う時期と重なり、元号を発表する官房長官が令和おじさんともてはやされたが、今ではその面影もない。国民がうつろ気なのではなく政権が不安定なのだ。それを顕著に見せつけたのが秋に立て続けに襲った台風15号、19号だ。未曽有の災害も自民党幹事長は「まずまずだった」と評し、千葉県などは地方行政の初動の遅れと政府との連携がうまくいかず、不安な越年を迎える人が多い。それでも何事もなかったように20年を迎えオリンピックに沸くだけの政治でいいのか。国民誰もが穏やかな年越しを迎えたいものだ。よいお年を。




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