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東京五輪・パラ 競技・全73種のピクトグラムを点図に 鹿児島のセンター(2020年1月2日配信『毎日新聞』)

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アイシェード(目隠し)をして投球する選手を表したゴールボールのピクトグラムの点図。黒い点は実際には突起の点で表現されている=鹿児島県視聴覚障害者情報センター提供

 東京五輪・パラリンピックが迫る中、鹿児島県視聴覚障害者情報センター(鹿児島市)が実施競技を表す全73種類のピクトグラム(絵文字)の点図を作った。データは日本点字図書館(東京)が管理するインターネット図書館「サピエ」に公開しており視覚障害者らがダウンロードして利用できる。点図に触れた視覚障害者らは「初めてどんな競技かイメージできた」と喜んでいる。

 ピクトグラムは東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が2019年春に五輪50種類(33競技)、パラ23種類(22競技)を発表した。大会中に会場の案内図などに使用される。組織委は立体的に印刷したポスターは作ったが枚数は限られ、大多数の視覚障害者が触れられる環境にはない。点図は作製しておらず、「独自で作ってもらいありがたい」と歓迎している。福祉事業者による点訳や点図化は著作権法で認められている。

 点図は突起した点を並べて描いた視覚障害者用の絵や図。同センターが19年7月、5色の輪を重ねた「五輪マーク」の点図を試しに作製したところ、全盲の女性が「こんな形になっていたとは知らなかった」と喜んだ。競技のイメージも伝えたいと、11~12月、同センターのボランティア講習会に参加した約40人でピクトグラムの点図化に取り組んだ。

 ただ、単純にピクトグラムのデザインに合わせて点を並べるだけでは伝わらない難しさもあった。実際に視覚障害者に触ってもらって校正を繰り返したが、校正を担当した全盲の叶亜寿香さん(30)は「頭と胴体、足などがパーツに分かれていて、分かりにくかった」と振り返る。

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点図の基になった東京パラリンピックのゴールボールのピクトグラム=大会組織委員会提供

 分からない部分を補うため、ゴールボールの点図には「右手にボールを持ち、転がそうとしている」と簡単な点字の説明文を加え、ボールの図の下にも「ボール」と点字で表示するなど競技ごとに工夫を凝らした。図が大きすぎると、1回触れただけでは図の範囲がつかめず全体がイメージしにくい一方、小さすぎても分かりづらいため、縦9センチ、横6センチ程度の大きさに整え、12月中旬までに全73種を完成させた。

 叶さんは「競技に使われる道具も表されている。こんな競技なんだと分かって観戦するとイメージも広がる」と話した。同センターは「多くの視覚障害者や団体に使ってもらい、五輪・パラリンピックを楽しんでほしい」としている。

 ピクトグラムの点図は、視覚障害者らがサピエに会員登録してダウンロードできる。

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