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世界新で東京パラ注目の的 平泳ぎの山口尚秀選手(2020年1月6日配信『朝日新聞』ー「愛媛版」)

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山口尚秀さん=2019年12月20日午後2時59分、愛媛県今治市南大門町2丁目

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日本パラ水泳選手権大会で力泳する山口尚秀選手(2019年11月23日午後5時30分、千葉県習志野市、四国ガス提供)

 昨年9月、ロンドンで開かれたパラ競泳世界選手権。愛媛県今治市の山口尚秀さん(19)は男子100メートル平泳ぎ(知的障害)で1分4秒95の世界新記録を出し、金メダルを獲得した。競泳陣では、2020年東京パラリンピックの代表決定第1号。注目の新星だ。

 世界記録を出せたのは声援を送ってくれた多くの人たちのおかげで、ありがたい。自分がこれまで努力してきてつかんだ記録なので純粋にうれしいと思いました。幼いころから、祖父母に連れられてクアハウスに行っていたので、泳ぐことにはそのころから興味がありました。スイミングスクールには小学4年生から通い、水泳に関するいろいろな人たちとふれあう経験をしてきました。

 昨年2月、ワールドパラスイミングワールドシリーズのオーストラリア・メルボルン大会。国際大会のデビュー戦でいきなり2位に入った。急成長を遂げ、世界選手権後のジャパンパラ水泳競技大会でも大会新記録で優勝した。取り巻く環境も大きく変わった。

ここから続き
 昨年4月から50メートルの長水路のプールで練習ができる瀬戸内温泉スイミングに練習拠点を移しました。今は時々東京へ行かせてもらい、味の素ナショナルトレーニングセンターで練習をしています。今治とは環境が違い、強い刺激を受けています。心肺機能強化のための高地トレーニングにも取り組みました。すぐ息が切れて、気分が悪くなる時期もたくさんあったのですが、やるべきことをしっかり大事にして取り組んでいます。

 世界選手権では100メートルバタフライで8位、ジャパンパラでは100メートル背泳ぎで5位に入った。平泳ぎだけでなく、他の泳ぎ方でも素質がある。

 それぞれ派遣標準記録のレベルが高くなっているので、平泳ぎ以外の泳ぎにもついていけるよう頑張りたいです。ただ、平泳ぎは一番得意。パラリンピックまで250日を切る中で、残り150日、100日、1カ月のときの自分を想定して、それに向けた練習をしたい。パラリンピックでは自分の出した世界記録を更新して、金メダルを取りたいです。

 障害者スポーツの普及に向けた思いも強い。

 パラリンピックはもともと、障害を持った人が実際に体を動かしてリハビリをするイベントから始まった。本格的なスポーツ大会ではなかったのに、今では健常者のスポーツ選手を上回るような選手もいる。障害を持ったアスリートがチャレンジする舞台で、自分にとっても大きな目標です。

 一方で、四国の障害者スポーツは他の地域よりも発展が遅れている。取り組む人も少なく、環境などいろいろ改善の余地があります。自国開催のパラリンピックで、四国の人にも障害者スポーツの素晴らしさを知ってもらいたいです。(聞き手・柳川迅)

 パラリンピックの水泳競技は競泳のみで、自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、個人メドレー、メドレーリレー、フリーリレーの7種目。ルールは五輪の競泳にほぼ準じるが、スタート方法は多様。肢体不自由や視覚、知的などの障害の種類や程度によってクラス分けされる。
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 〈やまぐち・なおひで〉 愛媛県今治市出身。3歳のとき、知的障害を伴う自閉症と診断された。県立今治特別支援学校に在学中、本格的に競技を開始。19年4月から市リサイクル推進課のパート職員、同12月から四国ガスの社員。身長187センチ。瀬戸内温泉スイミング(今治市)所属。




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Author:gogotamu2019
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