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藤原大輔さん(25) パラバドミントン(2020年1月7日配信『朝日新聞』ー「高地版」)

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昨年12月の日本障がい者バドミントン選手権大会でジャンプスマッシュを放つ藤原大輔さん=2019年12月14日午後5時20分、千葉市中央区問屋町

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「今は東京2020しか見ていない」という藤原大輔さん(2019年11月、JAPAN国際大会、日本障がい者バドミントン連盟提供)

 高知市出身の藤原大輔さん(25)は昨年12月の日本選手権大会男子シングルスで大会5連覇を果たした。下肢障害が重く、立ってプレーする「SL3」のクラスで戦う。義足の左足でステップを踏み、強靱(きょうじん)な右足でジャンプスマッシュを決める姿が印象的だ。

 バドミントンは駆け引きのスポーツ。自分の出した球に相手がどう反応するかを見てほしいです。車いすは前後に揺さぶる駆け引き、立位は普通と変わらない速さとダイナミックさが魅力です。障害が重くて動けない選手のクラスではコートは半分。狙える空間が少なくラリーが長くなるので、長いラリーに耐えられる精神力がより重要です。

 生後まもなく医療事故の感染症で左足大腿(だいたい)部を切断した。小学3年でバドミントンを始め、高校2年の2010年、障害者バドミントンと出会った。

 義足の調整のために兵庫県へ行った時に、父が障害者バドミントンの交流試合のチラシを見つけて、教えてくれました。高校2年で日本選手権大会に初出場したが、決勝で20歳上の末永敏明選手に敗退。自分と同じ立場の人にもまだまだ強い人がいると気づきました。末永選手の背中を追い、16年2月の日本選手権でようやく勝ちました。

 筑波大に進学したが、仲間の実力に圧倒された。やめようと思い、高校時代の恩師を訪ねた。

 大学は全国のトップ選手が集まり、練習についていけず、先輩との人間関係にも悩みました。自信を失いかけた僕を、高知西高校のバドミントン部顧問だった黒石雅宏先生(46)が支えてくれました。離れているのにずっと僕のことを考えてくれ、「辛抱どころや」と励まされ、自分を見つめ直しました。他人のせいにするのではなく、乗り越えるには何が必要かを内省することを重視しました。

 昨年11月、県立高知追手前高校吾北分校で講演し、「ハンデがある人も色々なことに挑戦をしてほしい」と生徒にエールを送った。

 自分も大学で上には上がいると痛感し、自信を失いかけたこともありました。でも、今は自分を信じています。周囲の評価を気にせず、自分が最善だと思うことを貫くことが大切。障害のある僕は、社会から助けてもらってきました。その分、パラバドミントンを通して社会に貢献できたらと思っています。

 パラバドミントンの日本代表選手が決定するのは4月以降。2月にはブラジル国際大会に挑む。

 自分の目の前のゴールを達成しない限りは、次の道も開けません。高知の家族は地元の食べ物や手作りの料理を送ってくれて、いつも支えてくれました。競技の中で自分が人間としてどう変わったかを見せ続けていくことが、一番の恩返しになると思います。(聞き手・湯川うらら)
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 ふじはら・だいすけ 1994年、高知市生まれ。筑波大学を経て、現在はダイハツ工業所属。高校2年で初出場した日本選手権で準優勝した。2019年10月のデンマーク国際で準優勝、12月の日本選手権で5連覇を果たした。世界ランク5位(19年12月10日現在)。
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 〈バドミントン〉 2020年東京パラリンピックで正式競技になった。車いすと立位の2部門に分けられ、さらに障害の種類(下肢、上肢、低身長)や程度によってクラス分けされる。ネットの高さは健常者と同じだが、半分のコートで競うクラスもある。




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