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成人の日/明るい未来自ら切り開こう(2020年1月12日配信『福島民友新聞』ー「社説」)

 あすは「成人の日」だ。県内ではきょう、多くの市町村で成人式が行われる。

 ことしの県内の新成人は1万9312人(前年比777人減)で、統計のある1981年以降最少となっている。新成人の行方には、少子高齢化や科学技術の発展などに伴う社会の仕組みや考え方の変化が待ち受けている。世界情勢も不透明だ。あらゆる変化に対応しながら、明るい未来を自らつくっていく力強さを求めたい。

 新成人が生まれたのは、1999年から2000年にかけて、携帯電話やインターネットが急速に普及したころだ。携帯電話などの加入台数が5千万台を超えるなど、情報技術(IT)が急速に生活に入ってきた、節目の時期だった。今では、ネットや携帯電話は日常に欠かせないものとなっている。

 今後の社会生活に求められるのは、ITや人工知能(AI)の発達をどう人々の幸福に役立てていくかだろう。親の世代にはない感性と能力を生かし、住みよい社会づくりをともに進めていこう。

 新成人が小学5年の時には、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きた。復興は道半ばだ。本県が震災前より豊かで活気のあふれる場所となるよう力を発揮してほしい。

 新成人は折に触れ、本県再生の担い手と期待をかけられてきた世代だ。その期待が「重荷だ」という声も聞こえる。直接的に復興に関わる仕事に就くことだけが復興を担うことではない。本県に根を持つ若者がさまざまな分野で活躍していくことは県民を大いに勇気づける。進むべき道を見定め、着実に進んでいくことが大切だ。

 政治にも目を向けてほしい。新成人を含む若者の投票率が上の年代に比べて非常に低いのが現状だ。政治は今後何十年の国の在り方を決めていく。最も影響を受けるのはこれから社会に出て行く若者たちだ。自らの未来を人任せにせず、投票所に足を運んでほしい。

 最後にこの言葉を新成人に贈りたい。「頑張ったら報われると思えるのは周囲の環境があなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです」

 社会学者上野千鶴子さんの言葉だ。上野さんはこう続ける。「頑張りを自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを恵まれない人々を貶(おとし)めるためにではなく、助けるために使ってください」

 感謝と思いやりの気持ちを忘れなければ、きっと周囲の人々はあなたを助けてくれる。



成人式(2020年1月12日配信『福島民友新聞』ー「編集日記」)

 色鮮やかな晴れ着や真新しいスーツに身を包んだ若者らで会場が華やぐ。あす13日は成人の日だ。前倒しできょう、成人式を行う自治体も多い

 ▼成年年齢が2022年4月、18歳に引き下げられる。ただ、成人式の対象を何歳にするかは、各自治体の判断に委ねられる。成年年齢に達する18歳か、飲酒や喫煙の制限がなくなり大人として扱われる20歳か。人生の節目でもあり、各自治体には悩ましい決断となる

 ▼会津若松市は昨年末、県内の自治体に先駆けて、20歳での式の継続を決めた。18歳は大学受験や就職活動の時期と重なり忙しいことや、経済的な負担が大きくなることなどが主な理由で、落ち着いた環境で成人式を迎えてほしいという配慮もあった

 ▼同市はこれまで通り1月に式を行う予定で、23年1月が18歳に引き下げ後、初の実施となる。成年年齢は既に過ぎているため、「成人式」という名称は変更するという

 ▼最近は早めに晴れ着などをそろえる傾向にあり、早い判断にひと安心している保護者もいるだろう。これから方針を示す自治体にとって、同市の結論は一つの判断材料になるのではないか。18歳か、20歳か。3年後の式典会場はどんな様子だろうと想像してみる。




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