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植松被告「差別意識、園で働いた経験から」 被告人質問(2020年1月27日配信『朝日新聞』)

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者ら45人を殺傷したとして、殺人などの罪に問われた元職員植松聖(さとし)被告(30)の第9回公判が27日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であった。検察側の被告人質問で植松被告は、園で働いた経験から「重度障害者はいらない」という差別意識を抱くようになったと説明した。

 被告は2012年12月から3年あまり園で働いた。被告の説明によると、障害者への同僚の接し方は「口調が命令的で、人として扱っていない」と思ったという。流動食の利用者もおり、「人の食事というより、流し込むだけの作業に見えた」と主張。自らも食事を食べさせる際に利用者の鼻を小突いたことがあり、「しつけと思ったが改善しなかった」と話した。

 事件を起こした動機について、「重度障害者を殺した方がいいのだと、(社会に)気づいてもらえればと思った」と話した。

 裁判について言いたいことを弁護側に問われ、「匿名裁判が重度障害者の問題を浮き彫りにしている」と答えた。

 津久井やまゆり園の入倉かおる園長(62)は閉廷後の取材に、被告の証言について「職員が命令口調で話すことはない。彼はよく上司に叱責(しっせき)されていた。自分が叱られたことをねじ曲げ、都合よく証言しているとしか思えない」と話した。

 植松被告の起訴内容は、2016年7月26日未明、複数の刃物を持って園に侵入し、職員を結束バンドで縛ったうえで重度障害者の首などを刺し、19人を殺害したなどというもの。



「施設入所 負担の証拠」 相模原殺傷公判で被告主張(2020年1月27日配信『東京新聞』)

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら四十五人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元施設職員、植松聖(さとし)被告(30)の裁判員裁判の第九回公判が二十七日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、二十四日に続き、被告人質問が行われた。

 弁護側から裁判で言いたいことを聞かれた植松被告は「匿名裁判というのが、重度障害者の問題を浮き彫りにしている。(重度障害者は)人の時間と金を奪っている。施設に障害者を預けているのは家族の負担になっている証拠だ」と述べた。

 検察側は、被害者が意思疎通できないとどうやって判断したかを質問。植松被告は「部屋の様子や雰囲気。部屋に何もない人は自分の考えを伝えられない人だと思った」と答えた。その上で、事件時、植松被告が拘束した職員から入所者について「心はあるんだよ」と言われたが、それでも「人の心とは言えない」と思い、犯行を続けたと述べた。

 公判の争点は、犯行時の刑事責任能力の有無や程度。「病的な妄想でなく、特異な考えに基づく犯行」で完全な責任能力があったとする検察側に対し、弁護側は大麻の影響などにより心神喪失か心神耗弱だったとして無罪を主張している。

 起訴状によると、植松被告は2016年7月26日未明、津久井やまゆり園に侵入し、入所者の男女を刃物で突き刺すなどして、19人を殺害、24人に重軽傷を負わせ、結束バンドで縛るなどした職員2人にけがを負わせたとされる。





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