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桜・カジノ… 野党の追及、SNSで響かず(2020年1月31日配信『日本経済新聞』)

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参院予算委で質問する立憲民主党の蓮舫参院幹事長(奥、1月29日)=共同

立憲民主党や国民民主党などがつくる共同会派は2019年度補正予算の審議で政権を巡る問題を集中的に追及した。(1)桜を見る会(2)カジノを含む統合型リゾート(IR)事業(3)河井案里参院議員の選挙資金――が柱となる。SNS(交流サイト)上ではどんな反響が出ているのか。関連キーワードのツイッター投稿数を分析した。

NTTデータの「なずきのおと」を使い、国会開会日から直近までのツイッターのつぶやきの1日当たりの総数を分析した。「桜を見る会」は20日の5万9千件から27日まで6万件前後の横ばい状態が続いた。ただ、その後少し増え29日には14万2千件となった。20日に4万1千件だった「カジノ」は減少が続き、29日は1万4千件だった。

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立民などは有権者の不満を生かし、政権の求心力を低下させたい思惑がある。だが、SNS上で思うような反響は得られていない。

背景の一つに新型コロナウイルスによる肺炎の拡大がある。国会期間中に「肺炎」を含む投稿は約10倍に増えた。感染の深刻化にネットの話題が集中した。

野党の追及キーワードのなかで、唯一、増加傾向に転じたのが「桜を見る会」に関する書き込みだ。その背景にも新型肺炎の存在がみてとれる。

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14万件を超えた29日には、自民党の世耕弘成参院幹事長が参院予算委員会の野党質問を巡り、自身のツイッターに「感染症について質問しない感覚に驚いている」と書き込み、話題になった。予算委で質問に立った「#蓮舫さん」もトレンドワード入りした。新型肺炎が拡大する状況下、国会論議が桜を見る会に集中する是非についてやりとりがかわされた。

桜を見る会は昨年末はSNSで大きな反響があった。政府が今春の開催中止を発表した11月13日には74万件を超えた。カジノも秋元司元内閣府副大臣が収賄容疑で逮捕された12月25日の翌日には11万件まで伸びた。

昨年10月に辞任した2人の元閣僚への投稿も国会開会後に下落した。「菅原一秀」は1月20日に1万3千件だったが、29日に200件程度だった。「河井克行」は8千件から300件になった。

政治心理学が専門の川上和久国際医療福祉大教授は「昨年末の臨時国会から年明けの通常国会まで時間が空き、人々の関心は他に移った」と指摘する。「深い傷にならないように時間を稼ごうとした政権・与党の戦略が現時点では功を奏している」と語る。

一方で、ネットと政治の関わりに詳しい東京工業大の西田亮介准教授(社会学)は「日本人は政治的キーワードは話したがらず、ネットのトレンドに反映されない面がある。桜を見る会やIRに『まかりならん』という気持ちを持つのがサイレントマジョリティーだ」と指摘する。




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