FC2ブログ

記事一覧

イージス、新屋断念でも秋田県内で模索 防衛相視察へ(2020年1月31日配信『朝日新聞』)

images.jpeg

キャプチャ
河野太郎防衛相(右)に申入書を手渡す秋田県の佐竹敬久知事(中)ら=2020年1月31日午後5時2分、東京都新宿区の防衛省

キャプチャ2
河野太郎防衛相(左)に申し入れをする佐竹敬久・秋田県知事(中)と穂積志・秋田市長=2020年1月31日午後5時7分、東京都新宿区の防衛省

 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備をめぐり、河野太郎防衛相と秋田県の佐竹敬久知事が31日、防衛省で初めて会談した。秋田市の陸上自衛隊新屋(あらや)演習場を候補地とする計画について、佐竹氏は改めて受け入れられない考えを伝達。政府内では新屋の見直し論があり、同県内の別の場所への配備も模索している。

 「新屋は県として配備を理解する状況にはない」。会談冒頭、佐竹氏はこうクギを刺し、河野防衛相は「本当の意味でのゼロベースでしっかり検討していく」と応じた。会談後の県側の説明によると、河野氏は今後、新屋演習場を視察する意向を示した。さらに配備地を判断する上で「住宅地からの距離は重要な要素だ」と述べたという。

 防衛省は昨年5月、新屋と山口県萩市の陸自むつみ演習場の2カ所をアショア配備の適地とする報告書を公表。しかし、ずさんな調査だったことが発覚し、防衛省は再調査を始めた。東北地方では新屋を含め、青森、秋田、山形3県の計20カ所を調査。今年度内に調査を終える予定だ。ただ、新屋は住宅地から700メートルと近く、県側は見直しを強く求めている。

 昨年11月に佐竹氏と面会した菅義偉官房長官は、配備先の再検討の際、住宅地との距離を考えるよう防衛省に指示。政府内では新屋への配備について見直し論が浮上していた。

 秋田県内の候補地は、新屋も含め、能代市など日本海沿いの5市内にある10国有地。防衛省には、なお見直しに慎重な意見も根強い。北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に備えるため、秋田、山口両県の東西2カ所で日本全体をカバーする方針を堅持したい考えだ。

 同省幹部は「新屋は難しいが、秋田県内の別の場所なら県側が受け入れる可能性がある。秋田に置くと言った前提は崩れていない」と話す。

 ただ県側は、県内への配備には慎重な姿勢だ。佐竹氏は昨年12月、「新屋が見直しとなっても万歳というわけではない」と発言。国の再調査を注視するとした。年明けの会見では「新屋以外に出たら、これはまたそう簡単に調査が進むかどうか」と述べた。自民党県連の幹部はこう漏らす。「新屋は無理だという思いはある。一方で『新屋以外』と言うと、『他の自治体ならいいのか』ともなる。そこが難しい」

 一方、陸自むつみ演習場がある山口県では「秋田は再検討するのに山口は『むつみありき』なのか」との反発も地元で起きている。県側は、東北地方の再調査結果を注視する構えだ。(神野勇人、金子和史、山下龍一)

イージス・アショアをめぐる今後の日程
2019年度内 東北3県(青森、秋田、山形)の再調査が終了見込み

20年4月以降 東北分に関して防衛省が改めて配備適地を公表。地元に伝達

25年度 イージス・アショアの運用開始



知事「新屋配備無理」、防衛相「理解なければ進めない」(2020年1月31日配信『秋田魁新報』)

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を秋田市の陸上自衛隊新屋演習場に配備する計画を巡り、佐竹敬久知事と穂積志秋田市長は31日、東京・市谷の防衛省で河野太郎防衛相と初めて会談し、「住宅地に近い新屋演習場への配備は無理がある」とする申し入れ書を手渡した。会談後、穂積市長は取材に「知事も含めた首長の協力と理解がなければ、先に進むことはできない」と河野氏が話したことを明らかにした。

 佐竹知事、穂積市長は河野氏が防衛相に就任した昨年9月以降、面会を求めてきたが、ようやく実現した。

 会談は大臣室で行われ、冒頭のみ報道陣に公開。佐竹知事は「地元の理解なしに物理的な行為はなすべきではない。県として(新屋配備を)理解するという状況には至らない」と主張。穂積市長も「有事の時に市民の安全を確保できない。地元の理解は得られない」と伝えた。

 これに対し、河野氏は「住宅地との距離は非常に重要な考慮要素。再調査の上、しっかりと説明する」と述べた。

 会談後、佐竹知事は記者団に「(新屋への配備を)許容することは不可能だ。選定から(新屋が)外れることを期待したい」と語った。

 穂積市長が河野氏に「最終的な判断をする前に秋田に入り、自分の目で確かめてほしい」と求めたところ、「必ず地元に行って、自分の目で確かめた上で判断する」と応じたという。

 申し入れ書では、昨年5月公表の適地調査報告書の内容がずさんだったことや安全対策に関する具体的な説明がないことに触れ、「多くの人が強い不信感を抱いている」と指摘。配備の必要性や運用開始時期の見通しを示し、住宅地からの距離を重要な基準に位置付けることなどを求めた。地元の理解が得られない限りは、工事の着手など配備につながる手続きを強行しないことも要望した。

 防衛省は適地調査がずさんだった問題を受けて現在、新屋演習場を含む青森、秋田、山形3県の国有地20カ所で再調査を進めており、3月20日までに終えるとしている。



イージス・アショア配備 “地元の理解は難しい” 秋田県知事ら(2020年1月31日配信『NHKニュース』)

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐって、秋田県の佐竹知事らが防衛省を訪れて、河野防衛大臣と会談し、秋田市の候補地への配備は、地元の理解を得るのは難しいと伝えたのに対し、河野大臣は、候補地はゼロベースで検討していくという考えを伝えました。

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、政府は、秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場を候補地の1つとして示していますが、ずさんな調査を受けて、新屋演習場を含む、東北の20か所の国有地で再調査を進めています。

こうした中、秋田県の佐竹知事と、秋田市の穂積市長が防衛省を訪れて河野防衛大臣と会談し、候補地についての説明資料が極めてずさんで、地域の住民を中心に多くの人が強い不信感を抱いていると指摘しました。

そのうえで、「新屋演習場については、県としても理解する状況には至らない」と述べ、秋田市の候補地への配備は、地元の理解を得るのは難しいと伝えました。

また佐竹知事は、再調査にあたっては、住宅地などからの距離を重要な基準に位置づけることなどを求めました。

これに対し、河野大臣は「迷惑と心配をかけたことを、改めておわびする。再調査をしっかりやり、本当の意味でのゼロベースでしっかりと検討していきたい」と述べました。






スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ