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「私は殺していません」無罪が確定的な再審で改めて主張(2020年2月3日配信『朝日新聞』)

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして殺人罪で実刑判決が確定し、刑期を終えた元看護助手の西山美香さん(40)に対するやり直し裁判(再審)の初公判が3日午後、大津地裁(大西直樹裁判長)で始まった。西山さんは「私は殺していません」と起訴内容を否認し、無実を訴えた。

 この日は検察側と弁護側の冒頭陳述や被告人質問などがある予定。検察側は新たな有罪立証をしないとしており、10日の第2回公判で結審し、3月末とみられる判決で無罪が言い渡されることが確定的になっている。

 西山さんは03年5月に病室で患者の男性(当時72)の人工呼吸器の管を外して殺害したとして、04年7月に逮捕・起訴された。捜査段階で犯行を認めた自白調書が作成されたが、公判では無罪を主張。大津地裁は05年11月、自白調書の信用性を認め、懲役12年の判決を言い渡した。最高裁で確定し、服役した西山さんは17年8月に満期出所した。

 西山さんは服役中の10年9月から再審請求。2度目の請求で、大阪高裁が17年12月、男性が自然死した可能性があると認めて、西山さんの自白を「取調官に迎合して供述した可能性がある」などとして再審開始を決定。最高裁も支持した。

 弁護側は再審公判で、改めて死因について自然死の可能性があると主張。捜査官に「好意」を抱いた西山さんが自白を誘導されたとし、その任意性や信用性も否定する。西山さんは初公判前の取材に「自白した経緯を説明し、無罪判決を早くもらいたい」と語った。 検察側は昨年4月、再審公判に向けた大津地裁と弁護側との三者協議で、新たな有罪立証をする方針を示した。しかし同10月、新たな立証をせずに「早期終結を希望する」と書面で地裁と弁護側に伝達していた。



湖東記念病院事件の再審『質問無いと言われガクッと…』検察側は新証拠無く質問も無し(2020年2月3日配信『MBSニュース』)

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 2003年に滋賀県の湖東記念病院で男性患者(当時72)を殺害したとして、懲役12年の刑が確定して服役した元看護助手・西山美香さん(40)の再審(=やり直しの裁判)が始まりました。

 西山さんは取り調べの際に殺害を認めましたが、公判では否認していました。2月3日に大津地裁で行われた再審の初公判で、西山さんは「私は殺していません」と主張した上で、刑事に関心を持ってもらおうと、取り調べに嘘の自白をしたと説明しました。

 検察側は有罪を立証するための新たな証拠を提出せず、西山さんへの質問も行いませんでした。

 「(検察側が)何か質問してくるのかなと思って私はそれをドキドキしてたが、『特にありません』と言われ、あっけにとられガクッとなった。」(西山美香さん)

 3月末には西山さんに無罪が言い渡される見通しです。



呼吸器外し事件検察側は有罪立証せず 元看護助手、再審無罪へ(2020年2月3日配信『産経新聞)

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湖東記念病院事件・再審公判開始 再審初公判を終え会見に臨む西山美香さん(左)と井戸謙一弁護士=3日午後、大津市

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で平成15年、人工呼吸器のチューブを外し男性患者=当時(72)=を殺害したとして殺人罪で懲役12年が確定し、服役した元看護助手、西山美香さん(40)の裁判をやり直す再審初公判が3日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。西山さんは罪状認否で「私は殺していません」と起訴内容を否認し、無実を訴えた。検察側は有罪立証を事実上断念する考えを示し、西山さんの無罪がほぼ確実となった。

 10日の第2回公判で検察、弁護側双方が論告や弁論を行って結審し、判決公判は3月31日の予定。

 この日は、裁判がやり直されることから、検察側は改めて西山さんがチューブを外して患者を殺害したとする起訴状を朗読。だが続く冒頭陳述で「被告(西山さん)が有罪との新たな立証はせず、確定審や再審での証拠に基づき、裁判所に適切な判断を求める」と述べ、有罪立証を事実上断念する構えを見せた。

 ただ、次回の論告で求刑を放棄したり積極的に無罪を認める「無罪論告」をしたりするかどうかは、言及しなかった。

 これに対し弁護側は「死因は犯罪による死ではなく自然死。自白については重要な点がめまぐるしく変遷し、嘘であることは明らかだ」などと主張。「(西山さんが)呼吸器を外し殺した事実はない」と無罪判決を求めた。

 西山さんは16年、滋賀県警の聴取に「患者の呼吸器のチューブを外して殺害した」と自白し逮捕、起訴された。大津地裁で懲役12年の判決を受け、19年に最高裁で確定。だが、第2次再審請求審で大阪高裁は29年、患者が不整脈で自然死した可能性を指摘し、再審開始を決定していた。



元看護助手の再審始まる 「私は殺していません」無実訴える(2020年2月3日配信『NHKニュース』)

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17年前、滋賀県東近江市の病院で患者が死亡したことをめぐり、殺人の罪で服役した女性の再審=やり直しの裁判が大津地方裁判所で始まり、女性は「私は殺していません」と述べて改めて無実を訴えました。

滋賀県東近江市の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(40)は、平成15年に72歳の男性患者が死亡したことをめぐり、人工呼吸器を外して殺害したとして懲役12年の刑で服役しましたが、患者は病死した可能性があるなどとして、裁判所に再審=裁判のやり直しが認められました。

3日午後1時半から大津地方裁判所で始まったやり直しの裁判で、西山さんは「患者を殺していません」と述べました。

検察は有罪を求めるための新たな立証はしないとしたうえで「裁判所に適切な判断を求めます」と述べました。

弁護側は医師の新たな鑑定をもとに患者が不整脈などで死亡した可能性を示したほか、西山さんに軽度の知的障害や発達障害があるとして、警察にうその自白を誘導され、殺人犯に仕立てあげられたと批判しました。

法廷で西山さんは「取り調べを担当した警察官を好きになってしまい、逮捕や勾留の意味もわからないまま、うその自白を重ねた」などと話しました。

裁判は今月10日の次回で審理を終え、来月末には無罪判決が言い渡される見通しです。
西山さん「捜査する側 態度改めないとえん罪は減らない」
裁判のあと西山美香さんと弁護団が大津市内で記者会見を開きました。

このなかで西山さんは「緊張していて途中で集中力が途切れるところもありましたが何とかこなせたと思いました。検事が質問をしなかったので、特別抗告をした意味は何だったんだろう、それだったら抗告せずに無罪にしたらいいのに、何を考えているのかわからないと思いました。捜査する側はきちんと態度を改めてもらわないとこれからもえん罪は減らないと思います」と述べました。
弁護団長「事実不明で無罪判決になるのは残念」
また西山美香さんの弁護団の井戸謙一弁護団長は「目の前に無罪判決が迫っていることは素直に喜びたい。しかし検察が戦う意志をなくし、戦わない判断をした重大な事実が明らかにならないまま無罪判決になるのは残念だ」と述べました。



殺人の罪で服役した元看護助手の再審始まる 無罪の見通し 滋賀(2020年2月3日配信『NHKニュース』)

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17年前、滋賀県東近江市の病院で患者が死亡したことをめぐり、殺人の罪で懲役12年の刑が確定し、服役した女性の再審=やり直しの裁判が3日から始まります。検察は有罪の立証を断念する方針で、弁護側は裁判の中で捜査の問題点を明らかにしたいとしています。

滋賀県東近江市の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(40)は、平成15年に死亡した72歳の男性患者の人工呼吸器を外したとして殺人の罪で懲役12年の刑が確定し、服役しました。

西山さんが無実を訴え、裁判のやり直しを求めた結果、裁判所は患者は病死した可能性があるとして、捜査段階の自白を根拠に有罪とした確定判決が誤りだったと認め、再審が行われることが去年3月に決まりました。

やり直しの裁判は3日午後1時半から大津地方裁判所で始まります。

検察は新たな証拠による有罪の立証を断念する方針を示していて、西山さんは無罪となる見通しです。

一方、弁護側は西山さんへの質問を通じて捜査の問題点などを明らかにしたいとしていて、法廷でどのように語るのか注目されます。

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これまでの経緯

平成15年5月、滋賀県東近江市にある湖東記念病院で72歳の男性患者が死亡しているのが見つかりました。「患者の人工呼吸器のチューブが外れていた」という証言があったことから、警察は業務上過失致死の疑いで捜査を始めました。

その1年余りあと、病院の看護助手だった西山美香さんが殺人の疑いで警察に逮捕されました。「人工呼吸器のチューブを外した」と自白したことがきっかけでした。

裁判で西山さんは、「精神状態が不安定でうその自白をした」として、無罪を主張しました。

しかし、1審の大津地方裁判所は、「捜査段階の供述は詳細かつ具体的で信用性が極めて高い」として懲役12年の判決を言い渡し、平成19年5月、最高裁で確定しました。

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西山さんは和歌山刑務所に服役していた平成22年9月、1度目の再審請求を行い、最高裁まで争いましたが、認められませんでした。

平成24年9月、西山さんは
2度目の再審請求を行い、大阪高裁で争っていた平成29年8月、刑期を終え、刑務所を出ました。
出所から4か月後、大阪高裁は、再審を認める決定を出しました。

医師による鑑定書などの新たな証拠から、患者の死因が人工呼吸器が外れて酸素の供給が途絶えたためとは断定できず、不整脈による病死だった可能性があるとして、事件性そのものが疑われるという判断を示し、去年3月には最高裁も再審を認めました。

去年10月には検察も有罪の立証を断念する方針を明らかにし、再審では西山さんに無罪が言い渡されることが確実となっています。

現在、西山さんは工場で働きながら、服役中の生活を支えてくれた高齢の両親と一緒に暮らしています。

事件発生から17年。たどりついた再審は3日から始まります。



苦しかった」娘信じ駆け回った16年 両親待つ無罪 湖東病院事件 3日に再審初公判(2020年2月1日配信『毎日新聞』)

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再審の初公判を前に思いを語る西山美香さん(中央)と父輝男さん(左)、母令子さん=滋賀県彦根市の井戸謙一法律事務所で2020年1月28日

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして、殺人罪で懲役12年が確定し服役した元看護助手、西山美香さん(40)の再審(やり直しの裁判)が3日、大津地裁で始まる。検察側は新たな有罪立証をしない方針で、3月末に無罪判決が言い渡される見通しだ。「うれしさ半分、苦しさ半分。16年間の苦しみは消えないから」。娘を信じ続けた父輝男さん(77)と母令子さん(69)は複雑な思いを胸に初公判を迎える。





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