FC2ブログ

記事一覧

植松被告「楽しみたいから思いついた」公判質問詳報(2020年2月6日配信『共同通信』」)

横浜地裁で6日あった相模原殺傷事件公判の被告人質問で、植松聖被告(30)と被害者参加弁護士らとの主なやりとりは次の通り。

午前10時半に開廷。被害者のほとんどが匿名で審理されているため、検察官が名前の対照表を証言台に置く。

裁判長「それぞれ被害者の個別の質問を各弁護士から、事件全体の質問をまた何人かの弁護士がします」

まず、最初に襲われて亡くなった美帆さん=当時(19)=の遺族代理人の弁護士が質問。

弁護士「刺した時、どんな感覚だったか」

被告「必死だったので覚えていない」

弁護士「裁判で(美帆さんの遺族の)調書が朗読された。どんな人だったか言えるか」

被告は「どんな人…」と考え「メモを取っていないので覚えていない」

弁護士「生まれてから骨になるまでの12枚の写真がある。証拠採用されなかったが、見ている」

被告「確認した」

弁護士「どう思った」

被告「長年育てたお母さんのことを思うと、いたたまれなく思う」

弁護士「(2016年)7月24日、お母さんは美帆さんに最後に会った。髪が伸びたら晴れ着で一緒に写真を撮るという文章があった。どう思う」

被告「いたたまれなく思う」

弁護士「美帆さんは人に幸せを与えていた」

被告は強い口調で「そこだけを見ればそうかもしれないが、施設に預けているということは負担になっていて、お金と時間を奪っていると思う」

弁護士「幸せを与えていた部分もあると思う」

被告「それで幸せになってはいけないと思う」。少し沈黙して答える。

弁護士「美帆さんがいることで喜ぶ人がいたんじゃないか」

被告「喜ぶ、喜ぶ…喜んではいけないと思う」

弁護士「人間ではなかったと思うのか」

被告「そう言うのは忍びないが、人間として生活できないと思う」

負傷した男性の家族の代理人弁護士に交代。

弁護士「(男性が入所する)つばさホームで働いていた」

被告「はい」

弁護士「(つばさホームで)4人刺されたが、名前を知っていたか」

被告「知っている人もいる」

弁護士「男性について知っているか」

被告「存じ上げません」

弁護士「刺している時に被害者に痛みや苦しさの感情はあったか」

被告「そういうのを見たくなかったので。あるかもしれませんが…」。首をひねりながら回答。

さらに負傷した職員の代理人弁護士が被告を見つめながら質問した。

弁護士「職員に対して、入所者がしゃべれるかを聞いたのはどういう意味だったのか」

被告「しゃべれる方を殺したくないので」

弁護士「(重度障害者にも)『心はあるんだよ』と言った職員を見てどう思った」

被告「良い人なんだろうと思った」

弁護士「職員がパニック状態になり、やめてくれと言っていた。動揺はなかったのか」

被告「動揺はあった」

弁護士「(犯行を)やめようとは」

被告「やめようとは思いませんでした」

次に、事件全体について複数の代理人弁護士が順番に質問した。

弁護士「やまゆり園に就職することを両親に相談したか」

被告「いいんじゃないのと言われた」

弁護士「事件を起こそうと両親に話し、止められたか」

被告「周りが迷惑するからと止められた。人を殺したら悲しむ人がたくさんいると」

弁護士から「大丈夫か」と問われ、被告は質問中に何度も汗をぬぐう。

弁護士「両親に愛されて育ったと思うか」

被告「比較的…」と言って言葉に詰まり、「いろいろ手をかけてもらったと思う」。「学習塾や部活動など不自由なく生活させてくれた」

弁護士「あなたが誰かに殺されたら、両親がどう思うか考えたことは」

被告は数秒沈黙した後「ありません」

弁護士「今想像して」

被告「悲しむと思う」

弁護士「今回の遺族の悲しみと同じか」

しばらく無言の後、被告は「人によっては同じだと思う」

弁護士「大切な人が重度障害者になったら、殺すのは問題ないの」

被告は淡々と「自分で死ぬべきだと思っている」

弁護士「両親でも」

被告「そうなったらおしまいだと思う」

午前11時19分に休廷し、午後1時に再開。

弁護士「自分の考えは正しいが、やったことが正しいか分からないのはどうして」

被告「突然命を奪ってしまっているから」

弁護士「犯行は世界平和が目的と」

被告「はい」

弁護士「世界平和のために被害者は犠牲になった」

被告「犠牲…犠牲というとどうだろう。仕方がないことだと思う」

弁護士「重度障害者を殺害したのは、お金がかかるからだと言った。一切、公的給付を受けずに家族が育てたら、殺害の対象になるのか」

被告「虐待を受けた人がいるので、育てるべきではない」。「虐待の対象になることもある」と繰り返し「どうでしょう、そんな人はいるんですかね」

弁護士「家族が自分のお金で愛し、育てるのはだめなのか」

被告「いい行いとは思いません」

弁護士「コンプレックスから事件を起こしたのではないかという質問があった。野球選手や歌手になれたらこういうことを起こさなかったのか」

被告「そうだと思う」

弁護士「人前で注目されるから」

被告「注目されることが目的でなく、楽しそうだから」

弁護士「人生が楽しくないという不満が今回のことにつながっている」

被告「楽しみたいから思いついた。(楽しみとは)人の役に立つこと」

弁護士「満足し、目立ちたいということ」

被告「有意義な人生にしたいだけ」

弁護士「有意義な人生を送れていたら、事件は起こさなかったのか」

被告「思いつかなかったと思う」

弁護士「心失者という言葉を使っているが、意思疎通が取れないという意味か」

被告「加えて心がないこと」

弁護士「意思疎通ができない人とは名前、住所などが言えない人か」

被告「それが一番下のライン」 

弁護士「いわゆる植物状態の人は」

被告「絶対に回復しないとは限らないので、一定期間を経て安楽死すべきだ」

弁護士「重度の認知症の人は」

被告「安楽死すべきだと思う」

弁護士「世界平和のため、障害者以外も片っ端から殺さないといけない。あなたのいう世界には誰がいるのか」

苦笑いを浮かべ、言葉に詰まる被告。「そういう人たちは入っていないのか」と聞かれ「はい」と答える。

弁護士「遺族の話を聞いて、言葉を介さずとも意思疎通が取れていたと分かったか」

被告「そう思いたいという気持ちが強いのだと思う」

弁護士「やまゆり園では意思疎通を取っていたのか」

被告「テレビを指している人に、つけてあげると喜んだり」

弁護士「それは意思疎通にならないのか」

被告「人間の意思疎通とはいえない」

その後、被告が上着を脱ぎたいと申し出る。白いワイシャツ姿になり質問が続く。

弁護士「障害があろうとなかろうと、生きていること自体が大切ではないか」

被告「違うと思う」

午後2時すぎ、弁護士からの質問が終了。

続いて検察官や被告の弁護人が補充質問。

検察官「施設の障害者家族の苦労は働いたから気付いた」

被告「はい」

検察官「入らなければそうならなかったか」

被告「そうかもしれない」

被告の弁護人が、共生社会について尋ねる。

被告「共生社会を目指すのは間違っていると思っている」

弁護人「事件から3年、えらい人たちが共生社会と言っているのは」

被告「無理だろうと思っている」

休廷をはさみ、裁判員の質問後、裁判長が補充裁判員の質問を代読。

裁判長「両親に対して愛情があったか」

被告「照れくさい話だが、そういうのあると思う」

裁判長「親子関係は悪いわけではなかった」

被告「なかった」

裁判長「お母さんに対して今、いたたまれない気持ちはあるか」

被告「その通りです」

その後裁判官が質問し、午後4時すぎ閉廷。



「やまゆり園」植松被告、遺族代理人質問に動揺か(2020年2月6日配信『共同通信』」)

45人が殺傷された「津久井やまゆり園」事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判第11回公判が6日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、遺族らの代理人弁護士が質問した。

死亡した男性(当時43)の代理人弁護士は、植松被告と両親の関係を質問し、「愛されて育てられたと思うか」と尋ねた。植松被告は「いろいろと手をかけてもらったと思う。不自由なく生活させてくれた」と答え、犯行計画を両親に話し「人を殺したら悲しむ人がたくさんいる」と止められたことを明かした。

「あなたが殺されたら両親はどう思うか考えたことがあるか」との質問には言葉に詰まり、「ありません」と答えた。下を向き、顔の汗をハンカチで拭うしぐさを繰り返し、代理人弁護士に「大丈夫か」と聞かれる場面もあった。さらに「被害者の両親の悲しみは同じなのではないか」と問われると、「人によっては同じと思う」と話した。

初公判を前に実名が明かされた美帆さん(当時19)の遺族の代理人弁護士は、美帆さんが生まれてから亡くなるまでの写真に触れ、「写真を見てどう思った」と尋ねた。植松被告は「長年育てたお母さんのことを思うと、いたたまれない気持ち」と答えたが「美帆さんは人に幸せを与えていたのでないか」と尋ねられると、「そこだけを見ればそうかもしれないが、施設に預けるということは負担になっていて、お金と時間を奪っていると思う。それで幸せになってはいけないと思う。喜んではいけないと思う」と述べ、障がい者を差別する発言を続けた。

植松被告は5日の公判で「こんなことしないで、歌手とか野球選手になれるならなっている」と話している。「野球選手や歌手になれたら事件を起こさなかったか」と尋ねられると、「思いつかなかったと思う」と返答した。



植松被告「幸せになってはいけない」差別発言続ける(2020年2月6日配信『日刊スポーツ』)

45人が殺傷された「津久井やまゆり園」事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判第11回公判が6日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、遺族らの代理人弁護士が質問した。

死亡した男性(当時43)の代理人弁護士は、植松被告と両親の関係を質問し、「愛されて育てられたと思うか」と尋ねた。植松被告は「いろいろと手をかけてもらい、不自由なく生活させてもらった」と答え、犯行計画を両親に話し「悲しむ人がたくさんいる」と止められたことを明かした。

「あなたが殺されたら両親はどう思うか考えたことがあるか」との質問には言葉に詰まり、「ありません」と答えた。下を向き、顔の汗をハンカチで拭うしぐさを繰り返し、代理人弁護士に「大丈夫か」と聞かれる場面もあった。さらに「被害者の両親の悲しみは同じなのではないか」と問われると、「人によっては同じと思う」と話した。

初公判を前に実名が明かされた美帆さん(当時19)の遺族の代理人弁護士は、美帆さんの成長をたどったアルバムに触れ、「写真を見てどう思ったか」と尋ねた。植松被告は「長年育てられたお母さんのことを思うと居たたまれない気持ち」と答えたが「美帆さんは人に幸せを与えていたのでないか」と尋ねられると、「そこだけ見たらそうかもしれないが、それで幸せになってはいけないと思う。(国の)金と時間を奪っている。喜んではいけない」と述べ、障がい者を差別する発言を続けた。

植松被告は5日の公判で「こんなことしないで、歌手とか野球選手になれるならなっている」と話している。「野球選手や歌手になっていたら事件を起こさなかったか」と尋ねられると、「興味を持たなかったと思う」と返答した。




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ