FC2ブログ

記事一覧

【報ステ】れいわ舩後議員「分け隔てなく学ぶ権利」(2020年2月10日配信『テレビ朝日』)

キャプチャ

キャプチャ2

キャプチャ2-1

キャプチャ3

キャプチャ4

キャプチャ5

キャプチャ6


 「高校で学びたい」という思いを実現させようと、れいわ新選組の舩後議員が10日、沖縄県に要望書を提出した。重度の知的障害がある仲村伊織さん(17)は、県立の普通高校への進学を希望しているが、定員に余裕があるにもかかわらず、不合格が続いている。舩後議員は「学ぶ意欲のある子どもが分け隔てられることなく学ぶ権利の保障のために」と、仲村さんの普通高校への進学を認めるよう求めた。



共生社会「共に学ぶ教室から」 重度知的障がいの仲村さん、普通高校に挑戦(2018年3月8日配信『沖縄タイムス』)

 北中城中学校3年で、重度の知的障がいのある仲村伊織さん(15)が6、7の両日、沖縄県立高校の一般入試に臨んだ。同様の障がいがある生徒が特別支援学校ではなく、普通高校を受験するのは県内で初めて。障がいの有無にかかわらず共に学ぶインクルーシブ教育の理念が広がる中で、「地域や社会とつながりが持てる生き方を」と願う仲村さん親子の挑戦は、従来の障がい児教育に一石を投じている。

キャプチャ
同級生に抱えられながらリレーを走る仲村伊織さん=2017年(家族提供)

◆「伊織らしい」「いるのが当たり前」

 伊織さんは就学前に特別支援学校を勧められたものの、地元の島袋小の普通学級に入り、北中城中の特別支援学級に進んだ。伊織さんがふいに寝転んでも、同級生たちは「伊織らしいなー」「いるのが当たり前。かえってクラスがまとまる」と意に介さない。

 昨年の校内陸上のリレー。アンカーの伊織さんが暑さでへたり込みそうになると、同級生たちが励ましながら伴走した。追い抜いた別のクラスの子も途中で引き返し、一緒に抱きかかえてゴールした。

 「同世代の仲間たちと関わり合いながら過ごすことが、この子の自立や幸せにつながる」。父晃さん(52)、母美和さん(49)は確信した。

 「特別支援学校ではきめ細かい教育が受けられるかもしれないが、障がいのない人たちや地域とのつながりは限られる。親がいなくなった後も、社会の一員としてできるだけ自立して生きていくために、普通高校という選択肢があっていいはずだ」。両親はそう考えている。

◆県外で広がるインクルーシブ教育

 県教育委員会は伊織さんの受験で、介助者の同席や高校側職員による解答代筆を認めた。ただ合否判定で特別扱いはせず、教育課程をこなせる学力がなければ受け入れは難しいとの立場に変わりはない。

 「障害児を普通学校へ・全国連絡会」によると、県外では「定員に余裕がある場合は不合格者を出さない」との方針に基づき、重度の知的障がい者を公立高校が受け入れている例がある。大阪府や神奈川県が軽度を想定した特別枠を設けるなど、インクルーシブ教育は義務教育段階を超えて高校にも広がりつつある。

 県立高校の合格発表は13日。もし落ちても、仲村さん一家は2次募集や来年度の受験に備える予定だ。

 両親は「これまで何度も心が折れかけたが、友だちと楽しそうに笑う息子の笑顔に支えられてきた」と語る。「勉強はできなくても、成長を共有できる機会そのものが宝物。共生社会は共に学ぶ教室からだと信じています」と、普通高校の門をくぐれる日を心待ちにしている。



「高校で重度知的障がいに教育提供できない」と沖縄県教育庁 当事者は「差別」と県知事に申請(2019年12月24日配信『沖縄タイムス』)

 重度知的障がいがあり、来春3度目の県立高校受験に臨む仲村伊織さん(16)=北中城村=に対し、県教育庁が「高校では重度知的障がいの生徒の特性に応じた教育課程を提供できない」との見解を示したことを受け、仲村さんの家族が23日、知事にあっせんや助言を求める申請を県に提出した。

 「県障がいのある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例(共生社会条例)」に基づくもので、仲村さんは2度目の申請。家族は「重度の知的障がいを理由に学びを保障しないのは不当な差別」と指摘し、「この見解を差別と認め、直ちに撤回してほしい」と求めている。

 最初のあっせん申請は2018年4月で、入試制度の改善などを要望した。これを受け、福祉・医療などの関係団体代表や、学識経験者からなる調整委員会が同年10月、県教育庁の対応について「合理的配慮として不十分な点があった」と指摘。受験時の個々に応じた意思疎通支援などを提言した。

 仲村さんの家族は「他県では重度知的障がいの生徒も入学している事例があり、教育委員会は生徒の実態に合わせて、学習指導や評価を工夫するよう学校に通知している。受験まで時間がない。県教育庁は早めに(見解を)撤回してほしい」と話した。



【共に学ぶ高校  障がいがあっても】(1)急に大人に…重度知的障がい者 普通学級で学び成長 「友達の力はすごい」(2020年1月23日配信『沖縄タイムス』)

急に大人に…重度知的障がい者 普通学級で学び成長 「友達の力はすごい」

キャプチャ
好きな本を手にしながら、満面の笑みを浮かべる澤田健太さん=15日、大阪市旭区
 
 グレーのセーターを着た澤田健太さんは、小柄な26歳。今月15日、実家のある大阪市旭区に会いに行くと、人懐っこい笑顔で「けんた」と一文字ずつ自己紹介してくれた。「握手して」という母親の美枝さん(55)の呼び掛けに、健太さんがうれしそうに手を差し出した。

 健太さんには重度の知的障がいがある。26歳になった今でもうまく話せず、字は書けない。だが小学校から普通学級に通い、普通高校を経て、大学でも科目履修生として学んだ。「大学で一番友達が多い」と言われるほどだった。

 現在、パンやクッキーを製造販売する福祉関係の事業所で週4回働く。地域の乗馬クラブで馬小屋の掃除のアルバイトもするようになった。「地域の子どもと共に学んだことで、精神年齢は立派な大人に育った」と、美枝さんは確信している。

◆高校で大変身

 小学校に入った当初は他の児童の騒がしさが怖かったようで、教室の端っこに逃げ込みがちだった。じっと席に座っているのも難しく、寝そべったり大声を出したり。それが級友たちになだめられたり褒められたりするうちに、次第に落ち着いていった。

 高校は大阪市立桜宮高校普通科の知的障がい生徒自立支援コースを目指した。同コースの選抜は学力検査がなく推薦書や面接のみ。普通科の生徒たちと同じクラスに所属することに、魅力を感じた。

 健太さんは入学後、大変身した。掃除当番や遠足、仕事体験など学校生活はいつも友達と一緒。表現力が豊かになり、コミュニケーション力も高くなった。それまで同じ質問を何度繰り返してもうまく意思疎通できなかったのに、「ちゃんと表情やジェスチャーで反応してくれるようになった」と美枝さんは喜ぶ。

 ◆初めての言葉

 さらに卒業後は、高校の協力を得て科目履修生として四天王寺大学に。人見知りせずいろいろな人に関わるようになり、周りの人に爪を立てる他傷行為もなくなった。介助が必要だったトイレには、一人で行けるようになった。

 美枝さんは「周りの子の動きを見て空気を読み、自分がいま何をしたらいいかを共に学ぶのが学校。健太の精神年齢もプライドも育った」と感じている。

 健太さんは大学時代、恋もした。その時、生まれて初めて言葉を話した。それは、感謝を伝える「ありがとう」だった。

◆学校のサポート

 重度知的障がいのある澤田健太さん(26)=大阪市旭区=にとって、公立の普通高校に入ったことが人生の大きな節目になった。「友達の力はすごい。社会が広がり、急に大人になった」と母親の美枝さん(55)はうれしそうに振り返る。

 健太さんが入学したのは、大阪市立桜宮高校普通科の知的障がい生徒自立支援コース。知的障がいのある生徒が普通高校で学ぶための課程で、府内では府立・市立の計11校で同様のコースがある。普通学級にいながら、一人一人の障がいに応じて学習目標や計画を作り評価する。

 健太さんには教員が常に付き添い、学習と生活面をサポート。一般生徒と同じ教育課程を受け、板書など対応が難しい時間帯には、教員が事前に用意した課題でコミュニケーション能力を高める練習などをした。

 当初、健太さんは教室の掃除当番をさせられたことがなかった。ところが職場体験先の馬小屋で掃除ができるのを担任が気付き、「健太できるんや」「健太にもさせなあかん」となったという。次第に当番の日には、自分からほうきを取りに行くようになった。

◆心配した遠足も…

 美枝さんがずっと心配だったのは、卒業遠足だ。健太さんは遊園地のアトラクションが苦手で、着ぐるみのキャラクターも怖がる。行き先がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)だと知り、年間パスポートを買って何度も出掛け、慣れてもらおうとした。

 しかし遠足の1週間前になっても、健太さんは乗り物に乗ると青ざめてしまう。気が気でないまま遠足に送り出したが、帰ってきた先生が興奮気味に教えてくれた。「健太、全部乗れましたよ!  友達と一緒に」。美枝さんは、胸がいっぱいになった。

◆先輩に初恋

 高校での体験がステップとなり、健太さんは四天王寺大学の科目履修生にもなることができた。そこで、通学サポートをしてくれる大好きな女子の先輩に出会う。

 ある日、足元に少しふらつきのある健太さんのため、先輩が電車の座席を確保してくれた。それまでジェスチャーなどで感謝を伝えてきた健太さんだが、この時に生まれて初めての言葉となる「ありがとう」を口にしたという。

 「恋した先輩に、どうしても言葉で伝えたかったんだろう」と美枝さん。「人生で一番楽しく、成長する時期が高校や大学。だからこそ、障がい者が普通学校で一般の生徒たちと共に学ぶ機会が広がってほしい」。障がい者が成長し、人生の思い出をつくる機会になると信じている。

 ◇ ◇

 大阪府は20年ほど前から、障がいの有無にかかわらず、入学を希望する生徒は公立の普通高校で受け入れている。一方、沖縄では、重度知的障がいのある生徒を県立の普通高校で受け入れることには消極的だ。重度知的障がい者の仲村伊織さん(17)=北中城村=が今春、3度目の県立高校入試に挑むのを前に、先進地・大阪の取り組みをリポートする。



【共に学ぶ高校  障がいがあっても】(2)「勉強好き。国語好き。辞書好き」普通高で学ぶ18歳 特別な存在ではなく“一つの個性”(2020年1月23日配信『沖縄タイムス』)

キャプチャ3
学習支援員に促されながらノートを取る男子生徒=14日、大阪市大正区

キャプチャ2
学習支援員と一緒に授業を受ける男子生徒=14日、大阪市大正区

 大阪市大正区にある府立高校。知的障がいを伴う自閉症の男子生徒(18)は、普通科3年のクラスに在籍している。いつもお気に入りの青いタオルを肩に掛け、男女30人ほどの級友と一緒に学ぶ。

◆学ぶ姿勢、ほかの生徒にも影響

 14日の5時間目は化学の授業だった。実験室で、湿布など日常生活で使う医薬品を合成する実験に取り組む内容。男子生徒も、隣に座る学習支援員とほかの生徒2人と共に、一つの机を囲んで参加した。

 実験中は、試験管にサリチル酸などの化学物質を入れたり、お湯をビーカーにつぎ足したり。熱湯を用意する際は女子生徒がさりげなく手助けし、板書のタイミングでは支援員が鉛筆を持つようにこやかに促した。

 長時間座るのが苦手な男子生徒は、授業中にふと立ち上がり、教室を歩き始めた。気付いた支援員が生徒のそばに行き、背中をさすりながら一緒に机まで戻った。教員もほかの生徒も気にする様子はない。クラスや学校にとって、彼は「特別な存在ではなく、一つの個性」。教頭がこう代弁する。

◆全ての子どもに学ぶ機会を保障

 話すことでのコミュニケーションは難しいが、読み書きは得意だ。黒板と同じレイアウトで、時々内容を口にしながら、板書を丁寧にノートやプリントに書き写す。教頭は「勉強に意欲的で、学ぶ姿勢はほかの生徒にも影響を与えている」と話す。

 大阪府は、障がいの有無や日本国籍かどうかにかかわらず、進学を希望する全ての子どもに高校で学ぶ機会を保障する方針を打ち出している。障がいが入試の合否判定に影響することはなく、定員に空きがあればどの生徒も受け入れる。

 「高校生活はどう?」。男子生徒に尋ねると、和やかな表情で答えが返ってきた。「勉強好き。国語好き。辞書好き」。府内の公立高校では2019年度、障がいを含む配慮が必要な生徒約3千人が学んでいる。






スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ