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不登校を「どの子にも起こり得る」(2020年2月11日配信『新潟日報』-「日報抄」)

 君が中学校に行かなくなって何カ月になるだろう。どんな毎日を過ごしているだろうか。君にとっては小学校から一緒に野球をした同級生の親でしかないけれど、ずっと気になっている

▼数年前に君と同じ野球部にいた先輩たちが、1月に成人式を迎えた。顧問の先生と保護者を含め、40人ほどで集まる機会があった。保護者にとって、かつての丸刈り頭たちはみな、一人一人自分の息子のようなもの。酒を酌み交わし、夢みたいな時間を過ごした

▼飲み過ぎて眠った明け方、目を覚まして心に浮かんだのは、なぜか君のことだった。君がなぜ登校できなくなったのか、知りたいけれど分からない。杞憂(きゆう)であればいいけれど、部屋にこもって誰からも必要とされていないと思い込んでいないか。自分をぐちゃぐちゃに否定していないか。それが気掛かりだ

▼不登校の小中学生は増え続けている。2018年度は全国で16万4千人を超え、県内も2636人に上る。もう個人的な問題とばかりはいえない。誰にとっても身近な課題だ

▼小学校では今春から、中学校では来春から新学習指導要領が全面実施される。その解説書は不登校を「どの子にも起こり得る」「問題行動と判断してはならない」と捉え、「不登校が悪いという根強い偏見の払拭(ふっしょく)が重要」と明記した

▼回り道をしても、しなくても、自分で道を切り開く力が付けばいい。中身のかっこいい大人になればいい。君を大切に思う人が近くにいる。家族だけじゃない。忘れないでほしい。




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