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相模原殺傷 共に学ぶことが社会変える ダウン症の娘を持つ山田容子さん(2020年2月19日配信『産経新聞』)

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年に起きた殺傷事件の公判が横浜地裁で続く中、ダウン症の娘を持つ、県内に住む山田容子さん(53)にいまの思いを聞いた。

 一人娘の瞳(10)はダウン症で、川崎市の小学校に通っています。在籍は特別支援学級ですが、通常学級の児童とはっきりとは分けられていません。登校したら、4年2組の教室にランドセルを置き、算数など理解が難しい科目を除いて、他の子供たちと同じように授業を受けています。

 ◆親がいなくなっても

 国連の障害者権利条約では、障害がある子もない子も一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」が掲げられ、就学先の選択は、本人や保護者の意見が尊重されます。ただ、実際の状況は異なり、東京都調布市に住んでいた際には、教育委員会から「特別支援学校に」と強く勧められました。

 それでも、地域の小学校の通常学級で学べるよう選んだのは、交流する人が限られる中で一日一日が終わるのは、瞳のためにならないと考えたからです。学校でいろんな友達と接し、親がいなくなっても生きていける力を培ってほしいというのが私の願いです。

 ◆障害者と関わりを

 以前、電車に乗っていると、障害があると思われる40代くらいの男性が言葉を振り絞るようにして、周りに停車駅について尋ねていました。両隣の若い男性はいずれも無視し、私は強い憤りを覚えました。

 「これまで障害のある人と接する機会がなかったのでは」「分けられた教育を受けてきて、どう接していいか分からなかったんじゃないか」。そう思い至ると悲しくなりました。

 瞳のクラスメートたちは、いつも自然に関わってくれています。相模原殺傷事件の植松聖(さとし)被告(30)は自身の生い立ちについてあまり明かしませんが、そうした関わりはなかったのではないでしょうか。障害の有無にかかわらず、当たり前に一緒に学ぶこと-。社会の根っこを変えるには、それが特効薬になると信じています。

                  ◇

【用語解説】相模原殺傷事件

 平成28年7月26日未明、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者の男女19人が刃物で刺されて死亡、職員2人を含む26人が重軽傷を負った事件。殺人罪などで元職員、植松聖被告が起訴された。事件前、襲撃を予告した手紙を衆院議長公邸に持参し、園を退職して措置入院していたことが判明。公判では起訴内容を認め、弁護側は大麻の影響で心神喪失状態だったとして無罪を主張した。事件があった居住棟は建て替え工事が進み、令和3年度中に新施設が開設予定。






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