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声をつないで 性被害者の声を可視化したフラワーデモ 「社会は性暴力に向き合って」 山本潤さん(2020年2月23日配信『毎日新聞』)

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「社会は今、性暴力にどう向き合うのか、問い直す時期を迎えている」と語る山本潤さん=2020年2月19日午後5時32分、塩田彩撮影

 花を手に集まり、街頭で性暴力に抗議する「フラワーデモ」が2019年4月に東京で始まってまもなく1年を迎える。性被害当事者らでつくる一般社団法人「スプリング」代表理事の山本潤さんはこの1年、各地のフラワーデモに足を運んできた。実父から性虐待を受けた当事者として声を上げ続けてきた山本さんは、「声を上げられなかった性被害者の存在が、フラワーデモで可視化された。社会は性暴力にどう向き合うのか、問い直す時期を迎えている」と語る。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

「みんな我慢の限界が来ていた」
 ――フラワーデモに初めて参加した際はどんな印象を持ちましたか。

 ◆初めて参加したのはJR東京駅前で2019年4月に開かれた1回目のフラワーデモです。人が多く集まり、スピーチをする人が途切れない。みんな我慢の限界が来ていたのだと思いました。18年には財務省事務次官のセクハラ問題や、東京医科大などでの入試差別が発覚し、19年3月には各地の地裁で性暴力に関する無罪判決が4件相次ぎました。被害を受けた人たちはそれまでもあちこちで声を上げてきたけれど、なかなか被害が被害として公に認められない。その現状への憤りが、性暴力の問題に長年取り組んできた人だけでなく、若い世代やこれまで関心のなかった層にも広がったのだと思います。

 ――これまで性被害を語る場は、主に自助グループやカウンセリングルームという閉じた空間でした。路上という開かれた場所で、多くの人が体験を語り始め、それが広がったのはなぜだと思いますか。

 ◆性暴力に抗議する意志を持っている人が集まったことと、主催者側がメディア取材のルールを作るなど、安全な空間作りに取り組んでいたことが大きいと思います。被害体験を話しても批判や攻撃をされないので、集まった人を仲間として認識できる。話さなくても、花を持ってその場にいるだけで思いを表現できるというのもよかったのではと思います。

 発言者の涙ぐむ声の響きや、言葉に詰まったり息が続かなくなったりする様子を目の前で実際に見ると、聞く側に訴えの真実性が力強く届きます。だから参加者はまた来ようと思うし、取材をしたメディアも報道する。そういう循環が広がったのだと思います。

被害を語ることの明暗

 ――被害体験を語ることは当事者にとってどんな意味を持ちますか。

 ◆何十人、何百人の人の前で語ることは、被害者にとって大きなプレッシャーです。

 皆さん自身が、これまでの人生で経験した最も人に話したくないこと、恥を感じていたり、思い出すといたたまれない気持ちになったりしてしまうことを他者に話さないといけないとしたらどう感じるか、と想像してもらえればと思います。心拍が上がったり、冷や汗が出てきたりと不快な気持ちになるという方が多いです。

 性被害者は、不快という感情を超えて、恐怖や無力感を体験しています。話すことは、その感覚を思い起こし、再び被害現場に引き戻されることにもなります。しかし、警察では自分の体にしてほしくなかった被害経験を詳細に語る必要があるし、相談するときも被害経験を話さないといけない。トラウマ経験や恐怖が体に…

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