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やじの品格(2020年2月24日配信『東京新聞』ー「私説・論説室」)

 「やじは演説の華」と言われるし、実際にそうだと思う。切れ味鋭いやじは演説者をひるませ、そうでないやじは飛ばした方に見識のなさを問い掛ける。感情の赴くままに発したり、騒ぎ立てたりすればいいというものではない。やじにも「品格」が必要なのだ。

 こう書くのも、国会でのやじを巡る状況があまりにもひどいからにほかならない。

 直近では、立憲民主党の辻元清美衆院議員に対する安倍晋三首相の「意味のない質問だよ」だ。「鯛(たい)は頭から腐る」と言われ、「罵詈(ばり)雑言の連続で私に反論の機会が与えられなかった」からだそうだが、感情むき出しで、何の機知も感じられない。

 国会では首相の自席からのやじはご法度らしいが、「腐っても鯛」とでも言い返していれば、大向こうをうならせたのではないか。

 もう一つは選択的夫婦別姓の導入を訴える国民民主党の玉木雄一郎代表に対する「だったら結婚しなくていい」とのやじだ。

 野党側は、発したのは自民党の杉田水脈衆院議員だと名指ししたが、自民党側は特定しないようである。誰が発言したにせよ、名乗り出られないようであれば議会人の資格などない。まるで闇討ちではないか。

 飛ばす方には「寸鉄人を刺す」ような機知に富んだやじを、飛ばされる方には、やじに負けない演説力を期待したい。ただ騒がしいだけの国会論戦はご免である。




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