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「8050問題」(2019年6月3日配信『産経新聞』-「産経抄」)

 「8050問題」という言葉がある。80代の親が、50代の子供の生活を支えている状態を指す。背景にあるのは、子供の引きこもりの長期化だ。さらに親世代の介護が始まると、兄弟姉妹の生活も脅かされるようになる。

 ▼小紙WEB編集チームの飯塚友子記者のケースがそれに当てはまる。この2年間認知症の母(83)の介護に加えて、定職に就かずに実家に居続ける次兄(50代)と向き合ってきた。雑誌『正論』7月号の新連載「わが家を襲った『8050問題』」で、その悪戦苦闘の日々をつづっている。

 ▼人ごとではない。「40~64歳の推計約61万人が半年以上、自宅に引きこもっている」。内閣府が今年3月、衝撃的な調査結果を公表したばかりである。元農林水産事務次官(76)も、同じ問題を抱えていたようだ。今月1日、44歳の長男を包丁で刺し、殺人未遂の疑いで現行犯で逮捕された。調べに対し、引きこもりの長男による家庭内暴力に悩んできたと供述している。

 ▼川崎市の路上で児童らが殺傷された事件は、引きこもりの当事者や家族をさらなる苦境に追い込む可能性がある。犯行直後に自殺した51歳の容疑者が長く引きこもり状態にあったと報じられたことで、偏見が広がりかねないからだ。もちろん専門家は、「引きこもりは犯罪予備軍」といった見方を否定している。

 ▼深刻化する「8050問題」に対して、行政もようやく重い腰を上げ始めた。東京都は、これまでの「15歳から34歳」に限っていた引きこもりの人の支援を、今日から「35歳以上」にも広げることになった。

 ▼飯塚記者の連載は、まさにタイムリーな企画といえる。社会全体が引きこもり問題に取り組むきっかけになるよう、願わずにはいられない。




「長男が家庭内暴力」 逮捕の元農水事務次官(2019年6月2日配信『産経新聞』)

 東京都練馬区早宮の自宅で長男の胸などを包丁で刺したとして、元農林水産省事務次官の無職、熊沢英昭容疑者(76)が警視庁練馬署に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された事件で、熊沢容疑者が死亡した長男の英一郎さん(44)について「家庭内暴力があった」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。同署は事件直前に2人の間で何らかのトラブルがあったとみて、詳しい経緯を調べている。

 関係者によると、英一郎さんは事件当日、近所の小学校で行われていた運動会の音に文句を言って、熊沢容疑者と口論になっていたとされる。熊沢容疑者は「周囲に迷惑をかけるといけないと思った」との趣旨の供述もしており、同署は事件との関係を調べる。

 同署によると、英一郎さんは室内の布団の上にあおむけの状態で倒れており、布団には大量の血痕が付着していた。周囲に引きずったような痕はなく、同署は熊沢容疑者が布団の上で英一郎さんを刺したとみて、容疑を殺人に切り替えて捜査している。

 熊沢容疑者は妻と英一郎さんとの3人暮らしで、事件当時妻は不在だった。調べに「息子は引きこもりがちだった」などと話しているという。

 英一郎さんのものとみられるツイッターのアカウントには、オンラインゲームに関する書き込みが連日のように投稿され、元事務次官の息子であることを示す内容もあった。



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