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大崎事件再審請求に向けクラウドファンディング

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大崎事件の再審請求に向けたクラウドファンディングの会見をした周防正行さん(右)ら。「弁護団を支援するだけでなく、再審の現実を多くの人に知ってもらいたい」=2020年3月24日、東京・霞が関

 鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」の再審請求に向け、映画監督の周防(すお)正行さん(63)が24日、弁護費用をネット上で募るクラウドファンディング(CF)を始めた。手弁当になりがちな再審請求を支え、制度への関心も集めたいという。

 30日に弁護団が行う第4次再審請求を支援するため、CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で寄付を呼びかけ、6月16日までに500万円を目標にする。弁護団の活動や経費にあてるのが目的で、目標額に達しなければ全額を返す。3千円から100万円の単位で集め、資金を提供した人には弁護活動の報告書が届く。

 都内で会見した周防さんは、痴漢冤罪(えんざい)がテーマの映画「それでもボクはやってない」の監督として知られ、大崎事件の支援もしてきた。最高裁が昨年6月に再審開始決定を取り消したことに触れ、「ショックだったが、弁護団の立ち直りが早かった。何とか協力したいと思った」。弁護士が報酬を得にくい裁判をCFで支える例が増えていることを知り、再審請求にも利用できると考えたという。

 周防さんは法制審議会の委員として刑事訴訟法改正の議論に関わり、再審開始の決め手になりやすい証拠開示の定めがないなど再審制度の不備も訴えてきた。「CFが再審の現実を知るきっかけにもなればいい」

 会見に同席した再審弁護団の鴨志田祐美弁護士は「殺人ではなく事故死だったことを示すための再現実験をやりたくても、資金がなく、弁護団の手出し(自腹)が多い。CFは冤罪で苦しむ多くの人を救うツールになりうる」と話した。

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2020年4月6日午後5時50分

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